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2009年7月

2009年7月31日 (金)

B2B市場に踏込む

VisaはUSバンコープとシンカダ(Syncada)という合弁会社を設立することになった。

目的は、企業と政府機関のB2B決済サービスの推進。大手の独占市場で中小が参入しにくかったこの分野を改革し、B2B決済市場拡大をめざす。

簡単に企業間決済ができ、請求処理や経理処理、利用照会が自動的にできれば、B2B決済市場は膨大な可能性を秘めている。

シンカダの核となるシステムはUSバンコープの「パワートラックシステム」で、米国防省向けに1998年に立ちあげたもの。

2008年の請求金額は180億ドル強にもなる。企業や政府機関の購買調達は数百社にのぼり、サプライヤーの数も数千を超えている。

アメックスやJPモルガンチェイスは2007年に同種のサービスをスタートしている。

シンカダの持ち株比率はVisaが50%、USバンコープが50%。従業員は550人でスタートする。

2009年7月30日 (木)

カードでチャリティUP

英カード協会によると、2008年にカードでチャリティに寄付された額が11.9億ポンド(約1,900億円)になった。これは前年対比18%の伸び。

カード種別でいうと、クレジットカードは6.39億ドル。デビットカードは5.47億ドルだった。

クレジットカードの寄付額が多い理由は、オンラインの寄付受付が多いため。従来、オンラインショッピングでの利用はクレジットカードが主流だった。

伸び率でいうと、デビットカードは前年対比24%の伸び。クレジットカードは11%増だった。

この傾向からいうと、カードでの寄付額は、近い将来デビットカードがクレジットカードを追抜く可能性が高い。

寄付専用のアフィニティカードを使ったチャリティ寄付は全体の0.25%だった。

2009年7月29日 (水)

Cap1回復基調へ

米キャピタルワンの第2四半期の結果がでた。その結果、最終利益は2.3億ドルと黒字に転換した。08年第4四半期は14億ドルの赤字、09第1四半期は0.9億ドルの赤字だった。

セグメント別にみると、融資事業が収益に貢献。米カード事業が1.68億ドルの利益、オートローンが約1億ドルの利益、国際事業が500万ドルの利益となった。

いっぽう銀行業務などでは0.4億ドルの赤字となっている。

カード部門の貸倒率は9.23%と高い。そのなかで利益をあげることができたのは、調達コストをさげることができたから。

米国ではクレジットカード法によって規制が強化され、収益悪化を予測する向きもあったが、キャピタルワンはチャンスとして捉えている。

競合他社が消費者特典を押さえているからだ。たとえばカード入会後6カ月間金利無料などの特典。強みであるデータベースマーケティングを活用し、この厳しい状況を打破するという。

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2009年7月28日 (火)

米失業率のゆくえ

いま米金融業界では、最悪の場合、全米の失業率が何%くらいになるかという話題でもちきりだ。というもの当初予測していた10%を超える恐れがでてきたからである。

多くの金融機関は最悪の失業率を10%と想定して、収益予測をたてている。失業率がさらに悪くなれば、収益におけるマイナス幅を増やさなければならなくなる。

この6月の全米失業率は9.5%で、1983年以来最悪の水準になった。

米労働局に6月報告によると、すでに10%を超えた州は15州もある。

最も高いのはミシガン州で15.2%、ついでロードアイランド州が12.4%、オレゴン州12.2%、サウスダコタ州12.1%、カリフォルニア州11.6%と続いている。

失業率はクレジットロスに直結する。特に消費者やスモールビジネスを対象にしたローンやクレジットカードが大きな影響を受ける。

あるアナリストの予測によれば、失業率が10%から12%になれば、大手金融機関のクレジットロスは25%から67%増えるという。

失業率の継続的悪化は、景気と消費の弱さを予測する指標にもなる。いまの状況からいえば、米国経済の回復にはまだしばらく時間がかかりそうだ。

2012年までかかるかもしれないというアナリストもいる。

2009年7月27日 (月)

iPhoneアプリで1億円稼いだ

iPhoneのゲームアプリケーションが人気だ。なかには6週間で1億円も売上げたところがある。

ソーシャルゲーミングネットワーク(SGN)はドッグファイトゲーム(F.A.S.T)で1億円強の売上をあげた。それも売出してから6週間で。

ドッグファイトは戦闘機で空中戦をシミュレーションするゲーム。正規価格は9.99ドルだが、iPhone用には1.99ドルで販売している。(日本では230円)

それが1日6万ドルもダウンロードされているのだ。

iPhoneは場所をえらばず、好きなアプリケーションをいつでもダウンロードして使える。単に携帯電話という枠にとらわれない通信端末だ。

今後iPhoneのアプリケーションは、ゲームに限らずいろいろな分野に広がっていくだろう。そこでの課題は決済手段だ。

小額決済をストレスなくできる手段が必要になってくる。

Dogfight

2009年7月26日 (日)

女学生が23兆ドルの負債?

Visaの学生用プリペイドカードでとんでもない出来事が起きた。背筋がゾッとするような怖い話。

ニューヨークタイムズによると、18歳になるリディア・アロックさんの利用明細に、23兆ドルというとてつもない金額が表示されたという。

正確には$23,148,855,308,184,500.00。この額がもし本当なら、個人としては世界一の負債者になるところだった???

その利用が地下鉄のチケット代というから驚き。普通なら10ドルしかかからないのに、いったいなにが起きたのか?

原因はVisaのプログラムエラーだった。規制変更によるシステムのアップグレード中に起きた事故。実際に23兆ドルを請求したわけではない。

このプログラムエラーに遭遇した人はリディアさん以外にもいたらしい。

2009年7月25日 (土)

アメックス取扱高▼16%

アメックスが第2四半期の決算報告をした。チェイスやバンクオブアメリカ、シティなどとともに苦しい状況が浮き彫りになった。

それによると最終利益は前年同期比48%ダウンで3.37億ドル。黒字を保っているだけでも良しとすべしか。

全世界の取扱高でもマイナス16%という厳しい結果となった。カードが使われないのだ。サイフの紐が固くなっている。

アメックスはチャージカード(翌月一括払い)とクレジットカード(リボルビング払い)の2種類のカードを発行しているが、いずれも前年同期比マイナスだ。

貸倒率は10.3%とついに10%を超えた。ちなみに第1四半期は8.5%だった。前年同期は5.8%だから、倍近くまで上昇したことになる。

2009年7月24日 (金)

スモールBizマッチング支援

アメックスはWebのソーシャルメディアでオープンフォーラム(OPEN Forum)をスタートさせた。

アメックスのオープン(OPEN)はスモールビジネスオーナーを対象にしたサークル。今回スタートしたオープンフォーラムはオンラインでさまざまな情報を提供し、ビジネスの接点をみつけられるネットワーキングに重点をおいたサイトだ。

参加資格者はアメックスのスモールビジネスカード会員であることが条件。ソーシャルネットワークを利用して、自分のビジネスを売込んだり、ベンダーを探したり、提携関係を結んだりできる。

スグレものは、コネクトデックス(Connectodex)と呼ばれるサービス。コネクトデックスは造語だが、その名からわかるようにビジネスマッチングを推進するサービスだ。

その他、影響力のあるブロガーや業界のリーダー、先進的な起業家が、現実的で役に立つ情報を提供するコンテンツも揃えている。

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2009年7月23日 (木)

福祉カード好評

米財務省の金融管理サービスと社会保障局が推進するダイレクトエクスプレスカード(DirectExpress)は生活保護のためのプリペイド・デビットカードだ。

このダイレクトエクスプレスカードが、発行後1年間で申込者が50万人を超えた。発行会社はコメリカバンクでブランドはマスターカード。

金融管理サービス(Financial Management Service)はカード保有者を対象に調査を実施。その結果95%がカードに満足していると回答した。

さらに、カード保有者の86%が生活保護を受けている家族や友人にこのカードを推薦すると答えている。

従来は小切手で支払われていたが、カードに切換えることによって利便性が向上したためである。

カードでショッピングができる。ATMで現金化できる。盗難にあっても安全などなど。

毎月支払われる生活保護費が毎回確実に遅れなく、このカードで受取ることができるもの利用者の好評を得ている。

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2009年7月22日 (水)

Webに活路

米金融機関はリセッションでコスト削減に懸命だ。マーケティング費用、リクルーティング費用、IR費用などは真っ先にコスト削減の対象になった。

とはいうものの、これらの起業活動は不可欠。そこで、米金融機関は活路をソーシャルメディアやブログなどWebに求めている。

Webメディアは、コストをかけずに効果をあげられるからだ。

ネバダ州のファーストインディペンデント銀行では、地域経済の活性化をめざし、ベンチャーのためのアイデアをつのるサイトを立ちあげ、ネバダ州北部を景気回復地帯にしようと訴える。

この4月にサイトを立ちあげてから、4万件のアクセスがあり、19ページにわたるアイデアが提出された。

この間、銀行では新規口座数を10%拡大できたという。

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【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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