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2010年11月

2010年11月30日 (火)

ドイツのEコマース決済状況

ドイツのEコマースで、クレジットカードがはじめてもっともポピュラーな決済手段になった。ドイツ銀行傘下のドイツカードサービス(Deutsche Card Services)の調査結果による。

Eコマース決済のうちトップはクレジットカードで、ドイツ消費者の38%がクレジットカードを利用していることがわかった。いままでのトップは銀行送金で、今回は2位だった。

3位はジロペイ(Giropay)というニューペイメント。ドイツのクレジット会社が開発したもので、オンラインバンキングのPINを利用したものだった。

売上がもっとも多い曜日はいつか。ドイツでは日曜日がもっとも多かった。欧州全体では、なんと月曜日なのだ。欧州以外は水曜日だった。

オンラインショッピング利用者は男性か女性か。ドイツでは女性が前年に引続き男性を上回った。欧州全体では、男性が女性より利用額は多い。ドイツは欧州全体とはちょっと違った国民性なのだろうか。

Giropay


2010年11月29日 (月)

日本人の楽曲ダウンロード利用金額は世界一

Ernst & Youngが世界の主要12カ国を対象に、デジタルコンテンツ利用の実態を調した結果が発表された。

デジタルコンテンツの例としては、楽曲や動画、ソーシャルネットワーク上のゲームなどがあげられる。

オンラインのデジタルコンテンツの決済市場が活況を呈してしているのはどこか。調査結果では、英国、フランス、日本、そして米国だった。

2009年のデジタルミュージック平均利用額はどうか。英国は6.3ドルで、国民の18%がインターネットで楽曲をダウンロードしている。

日本の楽曲ダウンロードは12カ国中最高利用で、平均利用額は10.12ドル。インターネット利用者の25%が利用している。

中国の楽曲利用率は83%と最高だが、平均利用額は0.20ドルと最低だった。

デジタルコンテンツ利用状況、とくに有料のコンテンツ利用にはお国柄があるようだ。

2010年11月28日 (日)

AmexのNewパッケージ

Amexが40歳以下のヤングアダルトを対象にしたカード、ジンク(ZYNC)が利用目的に応じたパッケージを拡充させている。

ジンクは一括払いのチャージカード。210年1月にしタートしたカードで、ライフスタイルに合わせてパーソナルなカスタマイズできるという特徴がある。

当初4種類のパッケージからスタートしたが、現在では14種類のパーッケージを用意している。

11月17日にパッケージメニューに加えたのは、アート、ヘルス&フィットネス、スパ、そしてラスベガスだ。

ラスベガスという場所を特定したパッケージはユニーク。ホテルやレストラン、あるいはエンタテイメントなどの割引特典が受けられる。

カスタマイズによってカード稼動率をあげ、年会費の高いカードのアップセルを狙っているようだ。プラチナカードやブラックセンチュリオンカードなどへ。


Amexzynchp10


2010年11月27日 (土)

負債は怖い年末商戦

いよいよ年末商戦。米国では25日の感謝祭からホリデーシーズンに突入した。今年のホリデーシーズンにはどんな決済方法が使われるのだろうか。

グリーンドットの調査によると、昨年消費者の約4分の1がクレジットカードを使ったと回答しているが、今年は少なくなりそうだ。回答者の10分の1はクレジットカードを使わないと答えている。

このホリデーシーズンに負債を積上げたくないと回答したのは、年齢的には35歳〜44歳が55%、45歳〜54歳では58%もいた。負債に対する抵抗感はかなり強い。

性別にみると、やはり女性のほうが負債に対する不安が大きいようだ。この年末商戦、クレジットカードではなく、デビットカードやプリペイドカードのほうが多く使われるのだろうか。

2010年11月26日 (金)

ロシアで電子決済法制定

ロシア政府は長年懸案となっていた電子決済法を2010年11月12日に承認した。電子決済法には当然、電子マネーも含まれる。

2009年のロシアにおける電子決済市場は400億ルーブル(約13.3億ドル)だった。露電子マネー協会によると、これが2010年には40%伸びると予測している。

この規制によって、電子マネー発行者のヤンデックス(Yandex.Dengi)やWebマネー(Web Money:日本のWebマネーではない)は中央銀行からライセンスを取得しなければならなくなる。

資格は、資本金が1,800万ルーブル(約60万ドル)。これは既存の電子マネープレイヤーにとって問題ないハードル。新規参入社には少しキツいかもしれない。

ニューペイメントの進展により、世界中の国々は新たな決済に対する法規制の見直しを迫られている。

ロシアの電子決済法にはだれがかかわっていたか。じつは、あのプーチン首相。先進的な面もあるのだ。

Yandex


2010年11月25日 (木)

Facebookが後払いをテスト

Facebook内で使える通貨はクレジット(Credit)と呼ばれるが、後払いという意味でのクレジットではなく、バーチャル通貨の名称だ。

これまでFacebookは、クレジットカードやデビットカード、あるいはPayPalなどでこのクレジットを購入するという、前払い方式を進めてきた。

が、ここにきて、後払いのテストをしているという。Facebookが選んだ特定の利用者に対し、利用したクレジットをマイナスバランスで表示。後払いができるようにしている。

バーチャル通貨の後払いは、利用を促進することにはなるが、不良債権を抱える危険性もある。特に若年層がこのサービスを利用し過ぎれば、彼らのクレジット履歴に傷がつく。

米国では新クレジットカード法によって、若年層に対するクレジットカード発行を厳密に禁止している。Facebookの後払いは、だれを対象に、どれだけの金額まで許容しようとしているのだろうか。

Facebookは収益性にばかり注力していると、利用者を失うことになる。

2010年11月24日 (水)

米国住民の送金動向

米国勢調査局は米国住民のクロスボーダー送金動向の調査結果を発表した。2008年8月実施の国勢調査の分析結果である。

2007年8月から2008年8月までの間、クロスボーダー送金した人は、米世帯の5%。そのうち、海外生まれの世帯はネイティブ世帯よりも送金した人が多かった。海外生まれ世帯の27%が海外送金しているのに対し、ネイティブはわずか1%だった。送金世帯のうち、84%が海外生まれ世帯だった。

いっぽう、海外から送金を受取った世帯は、全米世帯の1%。送金受取世帯のうち、68%は海外生まれ世帯だった。

送金回数はどうか。年間1回から4回という世帯は54%。10回以上は30%だった。平均すると年間6回から7回になる。

受取回数はどうか。年間1回か2回という世帯は60%。3回以上は40%だった。平均は3回から4回。

年間送金額は1,000ドル以下が全体の53%(500ドル以下34%を含む)。海外生まれ世帯のほうが金額は多い。5,000ドル以上送金している海外生まれ世帯は11%あった。ネイティブは7%。

米国から海外への送金総額は約117億ドル。逆に海外からの受取総額は56億ドルと見積っている。

クロスボーダー送金を考える場合、いうまでもなく海外生まれ世帯の捕捉が重要なポイントとなろう。

2010年11月23日 (火)

ハウスカード好調

米大手小売流通のターゲットはカード部門の利益が急上昇したと発表した。第3四半期の利益は前年同期比2倍強となっている。

要因は延滞・貸倒の減少と、残高の減少。平残に対する貸倒率は280ベーシスポイント減少し、10.9%になった。10%を超える貸倒率は異常値だが、着実に減らしている。

残高の継続的減少は、不良債権引当を減少させ、将来のリスク削減に貢献している。第3四半期末の引当金は22.5%減の7.75億ドルだった。

ターゲットでは2010年4月から国際ブランドつきクレジットカードの発行をやめ、ハウス型のクレジットカードやデビットカードにシフトしている。

ハウスカードへのシフトで不良債権を減らし、顧客ロイヤルティが高くパフォーマンスのよいポートフォリオへのシフトが着実に進んでいるようだ。

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2010年11月22日 (月)

電話の2要素認証を採用する企業が増えている

米大手小売流通では、オンラインショッピングでのカード決済セキュリティを確保するため、2要素認証を採用するところが増えている。

その認証サービスは携帯電話や固定電話を利用したもの。固定のログインIDやパスワード以上の強固な認証が可能で、トークンのような複雑で高額な仕組みは不要だ。

サービス提供するのは米フォンファクター(PhoneFactor)。ほとんどの個人は電話をもっている。これを本人と提供者の認証に利用しようと考えた。

使い方は簡単。利用者がログインIDとパスワードを入力すると、即座に電話がかかってくるので、♯(シャープ)ボタンを押す。これだけ。

カードのセキュリティ基準(PCI DSS)では、カード情報を処理する会社に厳密なセキュリティ基準の遵守を求めている。ユーザーが1,000人以上で固定電話の場合、料金は年間で1ユーザーあたり3,570円となっている。かなり高い。

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2010年11月21日 (日)

セクシーセレブな高級プリカ

プリペイドカードといえば、ややチープなイメージがつきまとう。ギフトカードに代表される使い切りカードや、銀行口座やクレジットカードがもてない人を対象にしたカードをイメージする人が多いことだろう。

ところが、米国ではVIP専用のラグジュアリーなプリペイドカードが登場した。名づけて「カーダシアンカード(Kardashian Kard)」。CardではなくKardである。米国で有名なセクシーセレブ、キム・カーダシアンとその姉妹をフィーチャーしたカードだ。

セレブカードだけあって購入価格は55.95ドル(6カ月間の維持費含む)か99.95ドル(12カ月間の維持費含む)の2種類。その期間後の月間維持費用は7.95ドルで、一般の50%高だ。

これだけ高額なカードが本当に売れるのか、という声が多い。しかし、カーダシアンのTwitterフォロワーは数百万人いる。このチャネルを活用して販売すれば、数万人は獲得できるだろう。

カーダシアンカードはオンラインだけで販売されている。カード発行会社はUniversity National Bank of St. Paul。

カーダシアンカードのキャッチフレーズは「私たちを連れてって」である。セクシー3姉妹の写真入りカードはステータスのシンボルになれるだろうか。

Kardashiankard2


【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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