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2010年12月

2010年12月31日 (金)

ゆく年2010年

いやー、2010年はカード・クレジットビジネスにとってはとっても厳しい年だった。

改正貸金業法と改正割賦販売法の完全施行によって、新規顧客獲得やキャッシング残高の減少などかなり大きなインパクトがあった。

米国では新クレジット法に加え、ギフトカードやデビットカードにも規制がかかってきた。

これは英国や欧州でも同様。世界的に規制強化の波が押し寄せている。

よって、世界中の金融機関は収益悪化にあえぐ結果となった。

2010年のペイメント業界を一言でいえば、「規制強化の荒波にもまれた年」ということができよう。

忍耐は品性をうむ、品性は希望をうむ、希望は成功につながる。

では皆さん、今年1年おつきあい、ほんとうにありがとうございました。

2010年も後60分、よい年をお迎えください。

2010年12月30日 (木)

2011年のキーワードは

欧州決済の変わりゆく姿をさまざまな国から集まった決済のプロフェショナルたちが討議し、情報共有するカンファレンスがある。欧州決済コンサルティング協会が主催するカンファレンスである。

その2011年のテーマは、「Imagine(発想), Create(創造), Innovate(革新)」である。

今日の技術革新は規制強化による、どちらかといえば受け身的なものが多い。が本来イノベーションは、能動的に利用者の利便性を追求するところから生まれるべきものである。

決済システムのイノベーションは、利用者と加盟店の両方が協力しあう必要がある。そのためには、利用者と加盟店の両方からの発想が不可欠。それを具現化するための味付け(クリエイティブ)をへて、技術革新に発展する。

イノベーションでもっともたいせつな要素は、アイデアではなく、タイミングだという。タイミングが重要だとわかれば、改革のスピードは速まるからだ。

カンファレンスは、2010年には3月にパリで開催されたが、2011年には4月にアムステルダムで開催される予定だ。

電子決済、モバイル、電子IDなどはもちろんのこと、ニューペイメントがつぎつぎに登場しているソーシャルメディア決済についても討議されることだろう。

2010年12月29日 (水)

2011年クレジットカード残高は増える

格付機関のムーディーズは2011年、米国のクレジットカード残高は金融危機後はじめて増えると予測した。

米クレジットカード残高は、2008年8月の9,730億ドルから減りつづけ、2010年10月には8,000億ドルになった。

残高が増えるとした理由はふたつ。ひとつは金融機関が攻勢に出はじめたこと。もうひとつは消費者のクレジットカード利用が増えていることである。

特に小売とガソリンスタンドでの利用は堅調で、失業率も安定している。この傾向がつづけば、過去2年間のトレンドとは逆のパターンになるというのがムーディーズの見解。

2010年11月の貸倒率は8.58%で、10月より21ベーシスポイント減少している。前年同月比では198ベーシスポイントのマイナスだ。

2010年12月28日 (火)

米決済手段2009年でトップは?

米決済手段2009年の実態がニルソンレポートより発表された。

米商務省経済局の分析によると、2009年の個人消費支出は総額10兆ドル。そのうち76.8%の7.68兆ドルが商品やサービスの購入だった。残り2.32兆ドルは決済がともなわないものだった。

2009年の個人消費支出に占める決済額は、2008年より1.6%ダウン。2010年のそれは2009年比3.6%増と予測されている。ニルソンレポートは、2015年までの年間成長率を3%なかばから6%強までの間とみている。

2009年の取扱高でトップは、クレジットカードで23.98%のシェア、金額にして1.84兆ドルだった。2位は現金で20.49%のシェア、3位は小切手で19.81%、4位がデビットカードで18.62%だった。

2009年の取扱件数でトップは、現金で33.52%のシェア、件数で493.1億件だった。2位はデビットカードで26.02%のシェア、3位はクレジットカードで16.65%、4位は小切手の12.57%だった。

2010年12月27日 (月)

NYタクシーで障害者のプリカ利用が可能に

ニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transportation Authority)では、バスや地下鉄を利用できない障害者に対し、Access-A-Rideプログラムを推進している。

その一環として障害者がバン型のタクシーを利用できるようにした。バン型タクシーは車いす用のリフトを必要としないためコスト削減が可能。

都市交通局は月間15.5万ドルから20万ドルのコスト削減になると予測している。

都市交通局はAccess-A-Ride顧客に対し、タクシー利用のためのプリペイドカードにチャージできるようにした。プロセッシングはJPモルガンチェイス。

チャージ額は2週間のサービスをカバーできる金額。顧客の目的地や利用頻度によって総額はかわる。

現在400人のAccess-A-Ride顧客がプログラムに参加している。

Nybantaxi


2010年12月26日 (日)

Web後払い利用の実態

PayPal傘下の後払い決済提供会社ビルミーレイター(Bill Me Later)は、大手オンラインショップの約3割で導入されている。

オンラインショップはビルミーレイターを導入すると客単価があがるからだ。利用者にとっては、ほしい商品をいま手に入れることができ、支払いはたとえば3カ月後とか6カ月後でいい、という利便性がある。

では、利用者はどんな商品購入の際に利用しているのだろうか。

1位はオンラインショップでの購入で17%。2位はギフトや小物で13%、旅行と大型商品も同率の2位で13%だった。家電と薬は7%という結果である。

リセッションで貸倒率が急騰し収益悪化にあえいでいたビルミーレイターだが、体制を立て直し積極展開に踏み切ろうとしている。

2010年12月25日 (土)

デビットIRF規制の影響

米国ではFRBがデビットカードのIRF(イシュア手数料)に12セントというキャップを設ける案を提出し、業界は騒然としている。

この規制が適用されると、IRF収入は平均73%もダウンするというのが専門家の見方だった。

米銀でその影響をはじめて発表したのはキーコープ(KeyCorp)。年間約1億ドルの収益減になるという。

カード発行会社は加盟店から収益がとれないとなれば、その矛先は利用者に向かう。カード利用料や口座維持費用等さまざまな費用をカード保有者は払うことになる。

加盟店はカードによって、現金や小切手の処理コストを大幅に削減できるというメリットがあった。その対価が加盟店手数料であり、IRFであった。

米FRBはキャッシュレスのトレンドに逆行する施策をとろうとしている。

2010年12月24日 (金)

個人間融資プロスパーがオークション方式中止

オークション方式で、借り手に個人が融資(金利設定)する、というビジネスモデルで話題を呼んだ米プロスパー(Prosper)が、その方式をやめることになった。

2006年設立以降サービス提供してきたスタイルをやめ、プロスパーが金利設定をするモデルに切換える。

しかし、プロスパーが金利設定するというモデルは、競合のレンディングクラブ(Lending Club)が採用しているものと同類になる。

それをあえてモデル変更したのは、借り手のニーズはすぐ融資してほしいというものが多いからだ。

とともに、融資する人たちはクイックリターンと、正確なリスク度合いが知りたいというニーズがあった。

融資する人がリスクを推測し金利や金額を設定するという、旧来のオークション方式は機能しなかったということでもある。

11月の融資額でみると、レンディングクラブは1,300万ドル強。プロスパーは260万ドルでレンディングクラブが圧倒している。

ただし、残高ではプロスパーが2.13億ドルに対し、レンディングクラブは1.95億ドルだ。

プロスパーの金利は、信用度が高い人は7.6%、低い人は35.86%となっている。シンプルになった与信プロセスは、多くの顧客獲得につながるだろうか。個人間融資市場にオークションモデルは適応しなくなっている。

Prosper1012hp


2010年12月23日 (木)

ロンドンタクシーで非接触決済

Visaヨーロッパはロンドンタクシーで非接触決済ができるトライアルをスタートさせた。

テストに先立って、Visaヨーロッパはロンドンのタクシー利用者に調査。すべてのタクシーでカード決済を受付けるなら、カードを利用してもいいという人が65%もいた。

Visaヨーロッパではすでにこのプロジェクトに参加するタクシー会社をリストアップしている。このプロジェクトがスタートすれば、ロンドンの22,000台のタクシーで利用できるようになる。

タクシーに搭載する端末は非接触カード利用ができるほか、ICカードや磁気カードでも利用できる。15ポンド以下のタクシー料金について非接触決済が対応する。

英国、なかでもロンドンは2012年のオリンピック開催に向けて、非接触決済導入が加速している。

2010年12月22日 (水)

オレンジが欧州で非接触携帯決済

携帯キャリアのオレンジはNFCベースの非接触携帯決済を、欧州全域で展開すると発表した。

オレンジはポストペイド顧客に、NFC搭載のSIMカードを2011年の下期に販売する予定だ。

まずはフランスでスタート。2011年末までにフランスで最低50万台のスマートフォンを販売する計画だ。

オレンジは欧州で最初にNFCモバイル決済をコミットした通信キャリアとなる。

携帯決済を推進するため、オレンジは銀行や小売業、交通機関等と協業していく方針だ。

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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