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2011年9月

2011年9月30日 (金)

キャリア課金の立替払いを7日で

一般的に米国のキャリア課金が加盟店に入金されるまで60日から90日もかかっている。2カ月から3カ月も入金を待たされるのだから、たまったものではない。

手数料率が高いうえに、立替払いの期間が長ければ、スモールビジネス加盟店のキャッシュフローは苦しい。立替払いの期間をもっと短くできないか。

そんな加盟店のニーズをいちはやくビジネスチャンスとして捉えたのが、米PaymentOneである。従来60日から90日かかっていたものを、最速7日で立替払いをするサービスを開始した。

名づけて「FastPay」プログラム。このサービスが実現できるのはPaymentOneの資金力と、キャリアとの絆があればこそだという。

たしかに最長3カ月かかっていたものが、最短1週間に短縮されるというのは、うれしいサービスである。

2011年9月29日 (木)

FacebookがスモールBiz広告を拡大

eMarketerが8月に実施した調査によると、ソーシャルメディアをマーケティングツールとして活用している中小企業の比率は44%。ソーシャルメディアマーケティングに100ドル以下の広告費を使っている比率は59%だった。

Facebookに自社ページを載せているスモールビジネスは920万件にもなる。が、そのうち320万件のみがアクティブだ。

どうすれば個社のFacebookページを最適化できるか。どうすればセルフサービス広告で効果的に顧客を獲得できるか。

Facebookは、スモールビジネス向けの教育プログラムをスタートした。米商工会議所と全米独立企業連盟(National Federation of Independent Business)と提携。スモールビジネスコミュニティに奉仕する。

Facebookでは、300ドルの広告費で2万ドルの利益を獲得した企業や、5,000ドルの広告費投入で50万ドルのリターンを得たケーススタディが報告されている。いずれもオートディーラーの事例だ。

2011年9月28日 (水)

PayPalトランザクション毎秒3,650ドル

オンライン決済は相変わらず景気がいい。特にPayPalは急上昇だ。第2四半期取扱高は、前年同期比34%も伸びた。

取扱高をこの期間の時間で割ると、毎秒3,650ドルのトランザクションを処理したことになる。1日に直すと、3億1,536万ドルだ。

PayPalのモバイル決済も急成長している。1日のモバイル決済トランザクションは1,000万ドルを超えた。今年中には30億ドルを超える予想だ。

PayPalはオンライン決済だが、リアル店舗でのモバイル決済も視野に入れている。リアル店舗でのモバイル決済のパイオニアはSquareだ。そのSquareの1日の取扱高は400万ドルを超えている。

PayPalがモバイルでリアル店舗を攻めて行けば、相当な取扱高になるだろう。スマートフォン決済はオンラインとオフラインの両方を狙える決済ツールになる。

2011年9月27日 (火)

Amexが新スモールBiz融資プログラム

米国のスモールビジネスは日本と同様、景気低迷に苦しんでいる。売上がアップせず、運転資金の調達がままならない。

そんななか、Amexはスモールビジネス加盟店に対し、新たな融資プログラム(Merchant Financing Program)を提供すると発表した。

Amexの加盟店であれば、いつでも簡単な手続きで融資を受けられるようになる。年間のAmex取扱高が10万ドルから1,000万ドルで、2年以上の取引がある加盟店が対象だ。

融資実行は3営業日以内と速いのが特徴。返済は毎月の加盟店清算(立替払い)時に自動的に差引かれる。個人保証は不要。無担保ローンである。

Amexはスモールビジネス加盟店融資によって、スモールビジネスとの関係強化を推進しようとしている。

2011年9月26日 (月)

小額決済でもカードが便利

米国ではこの10月からデビットカードの発行者手数料の規制(The Durbin Amendment)が施行される。これによってカード発行者手数料収入が従来の約半分になるため、カード発行会社は戦々恐々。あの手この手で打開策をみつけようとしている。

The Durbin Amendmentは加盟店優遇施策で、手数料が安くなるため加盟店にとってはうれしい施策だ。

では、利用者はこの規制によって何が変わるか。カード会社は手数料が減るため、リウォーズをやめるところが続出している。利用者にとっては現金より便利というくらいしかメリットがない。

それでも若年層を中心にデビットカードの利用は継続的に伸びると予測されている。もはやデビットカードは日常生活に欠かせない決済手段となっているからだ。

カードの比較サイトCreditDonkeyによると、小額決済でもカードが利用されているという。20ドル以下のトランザクションに占めるクレジットとデビットカードの比率は42%になった。

10ドル以下の小額決済では現金が主流だが、25ドルになるとカード決済が逆転する。

加盟店にとってカードは現金客より購入単価が高いこともわかった。グローサリーストアでのクレジットカード単価は平均67.60ドル。デビットカードは60.10ドル。それに対し、現金は37.90ドルとなっている。20ドルから30ドルも単価が高くなっている。

加盟店はもっとカードを受入れなければならない。手数料を払ってでもじゅうぶんお釣りがくる。客単価が高く、ハンドリングコストも低く抑えることができるのだから。

2011年9月25日 (日)

クレジットかデビットか?

シティは第3四半期に約3.46億通のクレジットカードDMを配布した。第3四半期だけでこれだけの投下量とはすごい。

この戦略はデビットカードの発行者手数料収入規制の影響を最小限に食止めようという狙いがある。大手デビットカード発行者の収入は規制によって約半分に減少するのだ。

北米シティの第2四半期カードビジネス収益は5.84億ドル。前年が1.54億ドルの赤字だったことを考えれば、大幅改善だ。

しかしポートフォリオはまだ完全にクリーンナップされたわけではない。貸倒率もAmexやディスカバーカード、チェイスにくらべると高い。

それでもあえてクレジットカードの新規顧客獲得に乗り出したのは意味がある。リスクをとってでも、優良顧客を獲得したいという強い思いがある。

クレジットカード部門にAmexから新たなヘッドを迎え、V字回復を狙う。はたしてこの戦略は思惑通りに行くのだろうか?

2011年9月24日 (土)

Facebook Credits4.7億ドルに

Facebookの2011年収益は42.7億ドルになる。eMarketerはそう予測した。2010年が20億ドルだから、2倍強の%成長になる。

これを広告収入と共通通貨のFacebook Creditsに分類すると、広告収入が38億ドル。Facebook Creditsなどが4.7億ドルとなる。

Facebook Creditsの2010年収益は1.4億ドルだから、3.4倍という飛躍的な伸びだ。この7月からすべてのゲーム課金をFacebook Creditsに共通化したことを考えれば、成長の余地は大きい。

全収益に占める広告収入の割合は89%。Facebook Creditsなどが11%のシェアとなった。過去3年間ではじめて10%を超えた。

Facebookの思惑通り、共通通貨Facebook Creditsは確実に大きな収益源となっている。かつてPayPalがeBayとともに拡大したように、Facebookの躍進でFacebook Creditsが共通通貨としての位置を確立するだろう。

2011年9月23日 (金)

Amexがバーチャルマネー会社買収

間違いもなくAmexはスマートフォン決済市場の覇権をとろうとしている。レボリューションカードの買収、Payfoneへの戦略出資、foursquareとの提携、シリコンバレー支店の開設など、矢継ぎ早にスマートフォン決済のパーツをAmex陣営に引き込んでいる。

そんななか、今度はオンラインゲームに強いバーチャルマネーのSometricsを買収した。買収額は3,000万ドル(約24億円)だ。買収したのはAmexのスマートフォン決済Serve部門。

Sometricsは2007年設立のベンチャー。7月に処理したのは3.3兆通貨単位になった。

パートナー企業はゲーム会社のPlaydom、Bigpoint、Gamersfirst、Nexon、PopCapなど。独自通貨のGameCoins.comも運営している。

GoogleWalletに刺激を受け、スマートフォン決済市場は過熱気味だ。

2011年9月22日 (木)

非現金決済7.8%UP

世界の非現金決済が伸びている。2009年は前年対比5%の伸び。2010年は前年対比7.8%の伸びとなった。

調査したのはCapgeminiとRoyal Bank of Scotland。非現金決済でもっとも利用されている手段はカードで、前年対比10%のアップ。非現金決済全体の40%強となっている。

急成長しているのがモバイル決済。2010年46億件のトランザクションが2013年には153億件になると予測。成長率は48.8%と驚異的な伸び。非現金決済市場のシェアは15%になると予測している。

世界でもっとも非現金決済の成長率が高いのはCEMEA(中欧、中東、アフリカ)で22%。北米はわずか1.8%。欧州4.7%、アジアパシフィック成熟圏は10.1%となっている。

日本はアジアパシフィックの成熟圏だが、非現金決済の成長率は6%台だ。もっと成長の余地はあるのだが、キャッシュレス化を推進するパワーがたりない。

2011年9月21日 (水)

ニューペイメントを狙うハッカー

クレジットカードや銀行の口座番号をネットで送信するのは怖いが、PayPalのようなニューペイメントなら安全。そう思っている人が多い。

しかし、ニューペイメントを決済メニューにいれている加盟店からは、その危険性が高まっているという声が聞こえてくる。

Javelin Strategy & Researchの調査によると、ニューペイメント不正は不正全体の27%で、前年の20%から増えていることがわかった。

逆に減っているのはデビットカード。前年の30%から18%に不正が減少している。クレジットカードは横這いで、66%から65%になった。

ショップの規模が小さいほど、ニューペイメント不正は高い。平均が27%だが、小規模ショップは31%となっている。中規模は12%、大規模は15%だ。

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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