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2011年9月

2011年9月20日 (火)

VisaもGoogleWalletに

ついにGoogleWalletの商用化がスタートした。現在利用できる国際ブランドはMasterCardだけ。NFCはMasterCardのPayPassを使う。

これをVisaが黙ってみているわけはない。Visaと欧州Visaの発表によると、GoogleはVisaのNFC規格payWaveの国際的なライセンスを取得した。

これでVisaのイシュアはGoogleWalletを活用してクレジット、デビット、プリペイド決済の推進が可能になる。

ただし、現在payWaveが使える加盟店はPayPassにくらべて少ない。VisaはpayWaveの加盟店開拓に積極投資していくに違いない。

Amexは独自決済ネットワークServeを推進している。はたしてオープンプラットフォームのGoogleWalletにAmexも乗ってくるのだろうか。

日本の国際ブランドJCBはどうするのだろうか。日本はFeliCaが非接触決済を牛耳っている。NFCを展開するとなると新たなNFCネットワークを構築する必要がある。

まずはGoogleWalletの世界的インパクトがニューペイメントを加速することは間違いない。大いに期待したいところである。

2011年9月19日 (月)

カナダでNFCステッカーにアクセル

携帯電話にNFCステッカーをつけて、あたかも携帯で非接触決済ができるようにみえるサービスがカナダで急伸する気配をみせている。

Bank of Montreal(BMO)は9月13日、MasterCardのPayPassタグ(ステッカー)をスタートさせた。

BMOはPayPassのクレジットカード保有者やモバイルバンキング利用者、オンラインバンキング利用者を対象に、PayPassタグをマーケティングしていく。

これらターゲットには非接触NFCステッカーの案内が、E-mailで16万件、DMで20万通が送付される。

メインターゲットである大学生には、キャンパスのデジタル広告スペースで訴求する。かれらはスマートフォンのヘビーユーザーで、新しい物好きだからである。

BMOのクレジットカード700万枚にはすでにPayPassがついている。これがNFCステッカーに切替われば、すごい利用者数になる。

MasterCardカナダによると、PayPassが使える加盟店は18,000。端末台数は10万台だという。

2011年9月18日 (日)

モバイル決済がカードを上回る

という興味深い予測をしたのは、コンサルティング会社のCapgemini。調査レポート「The World Payment Report 2011」で予測した。

モバイル決済がすべてのカードトランザクションに占める割合は年々増加し、2013年までに15%になる。もし現在と同じ成長率がつづけば、10年以内にモバイル決済がカードを超えると予測している。

そうなれば、カード会社はリアルのカードを発行する費用を軽減でき、収益性はアップする。アプリケーションを常にバージョンアップできるので付加価値がつけやすい。

利用者は何枚もカードをサイフに入れる必要がない。いろいろなカードを1台の携帯電話に格納でき、もち歩きが便利になる。

NFC非接触決済なので、磁気カードやICカードにくらべ、スピーディに決済できる。モバイル決済は確実にいまのカード決済スタイルを変えることだろう。

2011年9月17日 (土)

オンライン不正は増えるかもしれない

という予測をしたのはLexisNexis。調査によると、不正率と不正件数は減少している。

しかし、不正取引を処理するコストは前年より高くなっている。これは不正内容が以前に比べて厳しくなっていることを示しているという。

つまり、不正が高度化しているのだ。Eコマースが国際的になり、さらにモバイルコマースに発展するにしたがい、不正が増える可能性が高い。そう考えている。

100ドルの不正取引に対し、オンラインショップがかけているコストは230ドルになることがわかった。

2011年にはゲーム系で超大型のハッキングがあった。企業は情報漏洩に人も時間もコストもかけている。が、ハッカーの進化スピードのほうが速い。

スマートフォンが普及すれば、Mコマース市場は確実に拡大する。十分なセキュリティ対策が必要だ。

2011年9月16日 (金)

NFC決済に選ばれた都市はストラスブール

フランスでは2010年、南仏ニースでNFC決済の実証実験がおこなわれ、成功をおさめた。

ニースに次ぐNFC決済都市として選ばれたのはストラスブール。フランス北東部のライン川左岸に位置するアルザス地域圏の首府である。人口は約27万人。

NFC決済の実証実験に参加するキャリアは、ブイグテレコム(Bouygues Telecom)、オレンジ(Orange)、SFR、NRJ Mobileなどである。

消費者はストラスブールのローカルショップで携帯電話による非接触NFC決済が可能になる。街のパーキングロットも非接触で決済できる。

フランスではNFC決済を推進する都市に対し、政府による資金援助が受けられる。ストラスブールのほか、すでに42の都市とコミュニティがモバイルNFC導入の資金援助対象となっている。

これらの街がすべてNFC決済を導入すれば、近い将来フランスでは3分の2の地域でNFCサービスが利用できることになる。

フランス携帯キャリアは2011年中に100万台のNFC対応携帯を展開すると発表している。

2011年9月15日 (木)

Amexシリコンバレーにオフィス開設

Amexの本社はニューヨークのマンハッタンにあるが、このほどシリコンバレーにオフィスを開設することになった。

その理由は、モバイル決済の覇権争いに勝残るためだ。つぎつぎに生まれるベンチャーのノウハウをいちはやく活用し、積極的に投資もおこなう方針。

シリコンバレーの責任者としてモトローラの重役をヘッドハンティングした。モトローラはGoogleが買収したが、GoogleWalletの推進にモトローラの特許と技術力が不可欠と判断したからである。

そのモトローラからAmexは重役を引抜いたのである。競争は熾烈を極めている。

2011年9月14日 (水)

ヘルスケア支払いを加速

米国では患者がヘルスケアサービスの支払いを踏み倒す率が高い。患者に請求した金額の10%は未回収だという。

年間に直すと未回収金額は総額3,000億ドル、24兆円にもなる。

MasterCardはこのほどヘルスケア関連のソリューションを提供しているmPay Gatewayと提携。ヘルスケア支払いを加速することになった。

mPay Gatewayを導入すれば、病院窓口でのカード決済をスムースにできようになる。既存システムへの導入は簡単でシンプルだ。

保険利用の有無にかかわらず、清算は瞬時におこなわれる。日本でも保険事務に手間取るが、mPay Gatewayを使えば、簡単に計算できるようになっている。

医療分野のカード決済は徐々に浸透しているが、ゲートウェイ機能とカード決済を連携すれば、もっと利用が拡大するかもしれない。

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2011年9月13日 (火)

英国でモバイル決済戦争勃発

同じ業界で徒党(アライアンス)を組めば、それに外れた会社はキバをむき出しにして抗戦体制にはいる。英国のモバイル業界で、まさにその状況が出現した。

英国で大手モバイルキャリアは4社。そのうち3社がモバイル決済のジョイントベンチャーを立ちあげた。その3社とは、EverythingEverywhere、O2、そしてVordafoneである。

残る1社が「Three」つまり社名が「3」という会社である。わかりにくい構図だが、3が欧州委員会(European Commission)に、3社のジョイントベンチャーをブロックするよう要請したのである。

大手3社が連合を組んでモバイル決済の規範を決めてしまえば競争が阻害される、というのがThreeの言い分だ。

モバイル決済市場はポテンシャルが高いだけに、競争は熾烈を極めている。はたして、英国のモバイル決済戦争はどのように収束するのだろうか。
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2011年9月12日 (月)

PayPalがイチジクをつまむ

PayPalのモバイル決済額は急上昇している。PayPalは2011年の取扱高を20億ドルと予測している。これは2010年比3倍の伸びだ。

PayPal中期戦略の柱は、オンライン決済からフィジカル決済への拡大。その重要なツールが非接触NFC機能つきスマートフォンである。

これがあればモバイルコマースとともにリアル店舗でショッピングもできる。日本も米国でも小売総額に占めるEコマースの比率は6%前後。フィジカル決済が可能になれば市場は膨大だ。

そんななか、PayPalはフィグカード(Fig Card)というベンチャーを買収した。フィグカードはショップ向けにスマートフォン決済サービスを提供している。

2010年に設立したばかりで輝かしい実績があるわけではない。そんな会社をなぜPayPalは買収したか。

PayPal利用者は世界で1億人。オンライン加盟店は900万件。だが、フィジカル決済を推進するためにはリアル加盟店の拡大が急務。そのためには非接触NFC決済を利用した加盟店POS開発が重要と考えた。

フィグカードはアプリケーションダウンロードでPOS端末を非接触決済端末にできるサービスを提供している。スマートフォン決済競争はますます加速する。

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2011年9月11日 (日)

快銭の快適モバイル決済

中国の独立系決済サービス提供会社(PSP)、快銭99Billは、新決済プラットフォームとモバイル決済戦略について公表した。

新決済プラットフォームは「99Bill+」で、オープンプラットフォーム。Eコマース加盟店と消費者をシームレスにつなぐことができる。

99Billの強みは、300強のアクセスポイントをもつ金融機関や銀行80社とつながっていること。加盟店は110万件。保険、旅行、オンラインショップ、衣料、教育など20業種をカバーしていることである。

3G携帯の普及によって、Eコマースはモバイルへ移行する。このトレンドを捉え、99Billはモバイルへの展開ができるよう、金融機関や加盟店、消費者をシームレスにつなぐプラットフォームを開発した。

そんななか、快銭99Billが米Squareと同様のカード端末を発表。クイックスワイプという意味の名前をつけた。

快銭99Billの登録顧客数は7月末現在、1億人を超えている。とにかく中国の顧客規模はどでかい。

【NCBよりお知らせ】

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