« 2012年1月 | メイン | 2012年3月 »

2012年2月

2012年2月29日 (水)

アクワイアラーにgood news

米デビットカードの規制強化によって、インターチェンジレートに約24セントというキャップがかかった。これにより、イシュアーの手数料が大幅にダウン。デビット収益がほぼ半分になってしまった。

銀行によっては、デビットカードからクレジットカードに軸足を移すところもでてきたくらいだ。

Visaはこれをうけて、Visaのアクワイアリング手数料を改定すると発表した。料金改定は4月から。すべてのVisa商品、つまりクレジット、デビット、プリペイドなどのVisa手数料を引下げる。

加盟店の規模にかかわらず、スモール加盟店から大規模加盟店まで一律に引下げることになった。今後も加盟店プロセッシング手数料の引下げを継続する予定だ。

Visaはアクワイアー固定料金を設定することも発表した。月間2ドルが加盟店の約60%。5ドル以下にすると加盟店の約80%が対象になる。献金などのチャリティ目的の場合、固定料金は無料にする。

MasterCardも同様な動きを見せている。アクワイアラーのライセンス手数料を7月から下げる予定だ。サードパーティプロセッサーの新規登録料の引下げもスタートする。

手数料改定により、アクワイアラーや加盟店は国際ブランドに払う費用が削減でき、収益を改善できる。

2012年2月28日 (火)

スタバが米スモールBizを救う

スターバックスが昨年11月1日からはじめたスモールビジネス融資基金。3カ月で200万ドル強があつまった。

目的はスモールビジネスへの融資を円滑にし、中低所得者層のコミュニティを支援すること。みずから500万ドルの基金を設立。スターバックス利用客に対し、最低5ドルの寄付を募っていた。その寄付が200万ドルを超えたのだ。

昨年12月末時点で合計700万ドル強の基金となり、すでに31州で278件のローンを実施している。この融資基金によって2,300人以上の雇用が創出または維持されてたという。

基金を運用しているのはフィラデルフィアに本拠をおくOpportunity Finance Network。ここから融資会社に基金を配布している。5ドルの寄付は新規ローン35ドルに相当する。

スターバックスでは今年末までに全米50州で融資を実行できるようにする予定だ。すばらしい。

Starbuckslogo


2012年2月27日 (月)

iPadタブレットバンキング

スマートフォンより画面が大きく使いやすいタブレット。これを利用してバンキングサービスを提供するところが増えている。シティバンク(Citi Bank)しかり、もうひとつのシティバンク(City Bank)しかり。

そんななか、会計ソフトのIntuitがiPadバンキングのアプリケーションを発表した。事前に5万人のMobileバンキング利用者調査を実施した結果、モバイルサービス利用者はPCでオンラインバンキングだけを利用している人よりも、金融機関と双方向コミュニケーションを欲している人が45%以上も多かった。

タブレットはオンラインバンキングとはまったく違うツール。それを同じサービスレベルで考えると失敗する。より多くの画像や動画を多用し、直感的に金融サービスを体験できるようにしなくてはならない。

調査によると、オンラインバンキングだけの利用者は月11回のアクセス。モバイル利用者は月間35回のアクセスがあるという。金融機関にとってはモバイルサービスは重要な顧客接点である。

Intuitipadbank


2012年2月26日 (日)

米銀リテールの鍵はなに?

マスマーケットを対象にするリテールバンキングでは、情報通信技術がサービス品質を決める。米銀は2012年、どの分野に技術投資を考えているのだろうか。

アメリカンバンカーの調査によると、規制対応とリスクマネジメントが大半を占めることがわかった。モバイル技術は必要不可欠ではあるが、優先度としてはそれほど大きくなかった。

規制対応の筆頭はデビットカード手数料。規制強化で手数料収入が大幅減となったため、リウォーズを撤廃し、ATM手数料を増やす。クレジットカードのリウォーズもミニマイズし、小切手口座の手数料無料も撤廃する。手数料体系の変更だけにとどまらず、規制対応にはさまざまな負荷がかかる。

リスクマネジメントでは、銀行の与信リスク、市場リスク、流動性リスクをいかに管理するかがポイントだ。米銀の3分の1弱は現行のリスクマネジメントで対応できると回答している。が、中小ではわずか9%が現行で対応。残りはリスクマネジメントが重点課題となっている。

2012年2月25日 (土)

グリーンドットつぎの一手

プリペイドカード事業の拡大で銀行を買収したグリーンドット。気になるのはどんなサービスを提供するかだ。

銀行買収の主な理由は、カードブランドのプリンシパルメンバーになること。いままでBINスポンサーに払っていた手数料を削減できる。

ただ、それだけでは銀行買収の意味がない。グリーンドットのSteve Streit CEOは小切手口座を拡大するというビジョンを発表した。

銀行口座をもてない人たちのため、年収75,000ドル以下の人たちに小切手口座を提供する。詳細はまだ発表していないが、7月末までにスタートする予定だ。

規制当局もこの施策をサポートするはず、と語っている。

米プリペイドカード市場は競争が激化。AmexやDiscoverは手数料無料のプリペイドカードを推進している。これにグリーンドットはどう対抗するか。銀行サービスを組合わせた新しいメニューを打ちだすに違いない。

Greendotlogo


2012年2月24日 (金)

米クレジット市場に大異変

2011年、米国でクレジット市場に異変が起きた。Nilson Reportによると、クレジットカードのショッピング取扱高でAmexがMasterCardを抜き、Visaについで第2位になったのだ。

国際ブランドの米クレジットカードショッピング取扱高ランキングはVisa、MasterCard、Amex、Discoverという順位がほぼ数十年間つづいていた。それが2011年にはVisa、Amex、MasterCard、Discoverとなったのだ。

2011年Amexは前年対比13.4%増の5,400億ドル。いっぽうMasterCardは6.1%増の5,080億ドルだった。

ハイエンド客を多くもつAmexは、景気回復とともに大きくショッピング取扱高を伸ばすことができた。さらに、銀行との提携戦略も貢献した。

Amexがショッピング取扱高で2位になることを、だれが予測できたろうか。Amexのブランド力はこれでますます強まることだろう。

2012年2月23日 (木)

スモールBizカード復活か?

2009年のリーマンショックで米スモールビジネスカードは大打撃を受けた。取扱高で前年対比約24%もダウンしている。

米調査会社のAite Groupによると、2012年はスモールビジネスカードが復活する年になりそうだ。スモールビジネスカードは中小企業を対象にしたカードで、クレジットとデビットの両方をいう。

Aite Groupは291社のスモールビジネスを2011年8月に調査。その回答からスモールビジネスのカードに対するニーズが上向きになっていることがわかった。

Aite Groupのスモールビジネスカード予測では、2012年以降のクレジットカード取扱高は年率約5%伸びるとみている。デビットカード取扱高は年率約10%の成長率だ。

デビットカードとクレジットカードをバランス良くスモールビジネスに推奨すれば、成長を促進する触媒となるだろう。

2012年2月22日 (水)

クレジットカード負債が大幅減

米国人はクレジットカード負債をここ1年で大きく減らした。米個人信用情報センターのエキファックス(Equifax)の調査からわかった。

クレジットカード負債を2010年第4四半期と2011年第4四半期でくらべると、主要都市で大きく減少した。州別にみると、フロリダ州、ルイジアナ州、ワシントン州、カリフォルニア州の減少が大きい。

都市で最も大きく減少したのはフロリダ州Port St. Lucieで23.59%ダウン。ついでフロリダ州Ocalaが20.97%、ワシントン州Bremerton-Silverdale20.62%となっている。

クレジットカード負債は2010年第4四半期から継続して減少している。住宅ローンやオートローンなども含めた消費者のクレジット負債のピークは20008年10月。残高は12.4兆ドルあった。それが2011年末には11%減少している。

それでもクレジットカードだけで8,000億ドル強(64兆円)の負債を抱えている。負債を減少させているとはいえ、まだまだクレジットカード負債に頼る生活からは脱却しきれないようだ。

2012年2月21日 (火)

欧州初のモバイル送金

英バークレイズは欧州ではじめて、携帯電話番号を使って個人間送金ができるサービスをスタートした。

サービス名称はPingit(ピンギット)。Pingにはネットワーク接続を確認するとか、ピューンと飛ぶという意味がある。Ping Pon(ピンポン)のPingだ。

英国在住の18歳以上で銀行口座を保有し、Android携帯やiPhone、Blackberryをもっていればだれでも申込める。バークレイズ口座をもっていなくてもいい。

携帯電話番号を使って個人間送金ができるほか、支払いにも使える。利用料は無料である。

特に重要視しているのがセキュリティ。登録にはATMでの認証やデビットカードの暗証番号認証などが必要だ。利用には必ず5桁のパスコードが要求される。

Barclayspingits


2012年2月20日 (月)

Cap1のING買収OK

クレジットカード発行会社としてスタートし、急成長したキャピタルワン(Capital One)は、地方銀行などを買収し、銀行業務との相乗効果を狙っている。

そのキャピタルワンが、米国でオンラインバンキングを展開するINGを買収することが決まった。正式にFederal Reserveから許可がおりたのだ。

キャピタルワンはこのディールで800億ドルの預金残高を増やすことになる。顧客数では700万人強を手に入れた。買収価格は90億ドル。

キャピタルワンの収益の大半はクレジットカードだが、これで多くの顧客にクロスセルができるようになる。

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

Twitter

Powered by Six Apart