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2012年7月

2012年7月31日 (火)

Facebook決済にブレーキ

Facebookの2012年の第1四半期と第2四半期の業績をみると、決済セグメントは伸悩んでいるようだ。

第1四半期の決済ソリューション収益は1.86億ドル。2011年の第4四半期1.88億ドルより0.02億ドルのマイナスとなった。

第2四半期の決済ソリューション収益は1.92億ドル。第1四半期からわずか0.06ドル増えただけだった。伸び率は3.2%だ。

Facebookは決済ソリューションを成長エンジンとして期待していたが、成長戦略の見直しが急務となってきた。

ソーシャルゲームはパソコンからモバイルへの移行が急速に進んでいる。Facebookはそれに対応できていないことがマイナス要因となっているようだ。

現在Facebookのモバイル利用者は月間5.43億人いる。が、彼らをうまく取込めていない。ゲームだけでなくデジタルコンテンツも取込めていないというのが実情だ。

Facebookはもはや時代のスピードについていけない状況になっているのだろうか。

2012年7月30日 (月)

金融サービス認知にモバイルゲーム


金融機関はモバイルバンキングサービスを一般の人に知ってもらい、利用してもらうために、絶え間ない努力をしている。

金融機関を利用するかしないかは、いまやモバイルバンキングサービス品質にかかっている、といっても過言ではない。

米金融機関のINGは、金融ノウハウを消費者に啓蒙するため、有名なモバイルゲームを採用した。ゲームアプリケーションの名前は「ストラクト(The Struct)」である。名前からわかるように建築がテーマだ。

INGによると、全米のゲーマーは1億4,100万人。それに対して、引退後の貯蓄などをしている人は6,100万人しかいない。

調査の結果、スマートフォン利用者で年齢に関係なくもっともダウンロードされているアプリケーションはゲームだった。iPhone利用者は月間平均14.7時間もゲームをしている。ということでゲームを取入れて金融ノウハウを身につけられるようにした。

もし毎日5分でも10分でもゲームを楽しみながら、投資の基本を理解してもらえればうれしい。そうINGは考えた。

金融関連のゲームは一般的に堅くておもしろくないものだが、INGのモバイルゲームは思い通りに優良顧客をつかまえられるだろうか。
Ing1


2012年7月29日 (日)

ブロックバスターがモバイルPOS買収

既存のPOSシステムやレジを、モバイルに置換える動きが加速している。ノードストロムやJCペニー、ホームデポなどの大手はすでにモバイルPOSを発表している。

米ビデオレンタルチェーンのブロックバスターは、モバイルPOSのソフトウェア会社アルファベイ(Alpha Bay)を買収したと発表した。

アルファベイのプラットフォームを活用し、店舗内での顧客サービスや在庫管理、販促プログラムを刷新する。

チェックアウトの時間を短縮するだけでなく、顧客の購買履歴にあわせ、リアルタイムにクロスセリングやアップセリングのメッセージを配信する。

モバイルPOSは今後小売業にとって欠かせないものになるだろう。
Alphabayhp120726s


2012年7月28日 (土)

ディズニーのデビットカード

米チェイスはディズニーVisaデビットカードを新規発行した。カード保有者はディズニーワールドやディズニーランドリゾートで特待される。

ディズニーストアで50ドル以上ショッピングすると10%割引き。ディズニーワールドやディズニーランドリゾートで自分の好きなキャラクターと一緒に写真を撮れる。

食事も10%割引き。ガイドツアーは通常割引きなしだがカード会員は特別20%引き。ディズニークルーズに参加すると50ドルのキャッシュバックなどなど。年会費は無料だ。

チェイスは2003年からクレジットカードでディズニーと提携。2012年のはじめにはプレミアのクレジットカードを発行している。今回はデビットカードでディズニーと提携した。

Disney3


2012年7月27日 (金)

JCペニーがレジをモバイルへ

百貨店チェーンのJCペニーは、旧来のレジシステムをモバイル機器によるチェックアウトシステムに置換えると発表した。

期限は2013年末。あと1年強ですべてのレジを置換える予定だ。目的は顧客サービスの向上。今秋には非接触タグを100%商品につけるようにする。

来年の2月1日には、非接触タグを活用した決済システムに移行する。これにより、顧客はわざわざレジにいかなくても、接客係のモバイル機器で、いつでもどこでもチェックアウト可能となる。

セルフチェックアウトのKIOSKも設置する予定だ。商品をバーコードリーダでスキャンする必要がなく、買い物かごに入れて、KIOSKに置くだけで、自動計算してくれる。

新技術の活用で顧客へのサービス品質を高めることができる。商品での差別化がむずかしい百貨店は、モバイル機器や非接触技術を活用した接客で優位性を確保しようと必死だ。
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2012年7月26日 (木)

IDにプリペイドをつけた証明書

英国の非営利団体シティズンカード(Citizen Card Ltd.)は、年齢とIDを証明するカードを発行しているが、これに加えてVisaのプリペイド機能をもつカードを発行した。

カードがもてるのは12歳以上。カード券面には生年月日だけでなく、年齢を大きく表記しているのが特徴。12-15、16-17、18+、21+というように。

たとえば18歳以上かどうかを確かめるためには、カード券面の18+を確認すればいい。カード券面には、カラーで顔写真を印刷してあるので、本人かどうかをしっかり確かめることができる。

カードはICカードで発行費用として15ポンド、チャージ費用は郵便局がチャージ額の2%、ペイポイントは3%、銀行振込みは無料だ。ATM利用料は英国内が1ポンド、海外は2ポンドとなっている。

日本もようやく共通番号制度が導入されようとしている。これを機にプリペイド機能をつけたカードを発行すれば、子供手当や見舞金などをカードに給付できるようになる。
Citizencarduk


2012年7月25日 (水)

オリンピックをVisa決済ショーケースに

いよいよ今週末からロンドンオリンピックがはじまる。世界中の注目が集まるこのイベントを、決済のショーケースにしようというのがVisaの思惑だ。

Visaはロンドンオリンピックの公式スポンサー。オリンピック期間中、Visaの最新決済ソリューションをロンドンを中心に英国で披露する。

最新決済ソリューションとは、Visaのモバイル決済、非接触決済、プリペイドカード、モバイルプリペイドである。

モバイル決済の実証実験には、サムスンのギャラクシーSⅢオリンピック版を使う。NFC搭載で、Visaのペイウェイブをダウンロード。非接触端末にかざすだけで簡単に決済できる。

Visaの非接触決済ペイウェイブを搭載したプラスチックカードは、欧州で3,700万枚発行されている。英国では非接触端末が14万台以上設置されている。そのなかには、ロンドンタクシー5,000台と、オリンピック競技場内の3,000カ所も含まれている。

Visaプリペイドカードは英国中で販売される。モバイルプリペイドは最新のセキュリティと信頼性、互換性をもたせたもの。主に途上国向けのサービスとして提供される。

最新の決済ソリューションをロンドンで体験することは、オリンピックのもうひとつの楽しみ方である。

2012年7月24日 (火)

オランダNFC合弁解消

モバイルNFC非接触決済は世界中でいろいろなプロジェクトや合弁会社が立ちあがっているが、なかなかうまくいかないようだ。

オランダでは2010年9月、モバイルキャリアや銀行など6社が集まって、シックスパックという合弁会社を設立した。NFCベースのモバイル決済サービスを推進するというのが設立目的だ。

6社とはオランダボーダフォン、オランダT-Mobile、KPNというモバイルキャリアと、ABNアムロ、ロボバンク、INGという銀行である。

当初2012年にサービスを開始する予定だったが、遅々として進まず投資対効果もみられないとして、T-Mobileは2011年12月、合弁会社から撤退した。

そして2012年7月、残り5社は合弁会社は複雑で時間がかかり過ぎるとして解散を発表した。ただ、モバイルNFC非接触決済の推進に関しては、協調関係を続ける方針だ。

サービス品質にスピードが求められるニューペイメント分野では、合弁会社形式の事業は難しいようだ。

2012年7月23日 (月)

PayPalがスマホ開発会社を買収

PayPalのO2O戦略で重要な役割りをもっているのがスマートフォンである。オンラインとオフラインの接点となるからだ。

スマートフォンのバーチャルウォレットでモバイルショッピング。スマートフォンのバーチャルウォレットで非接触決済やバーコード決済。ということが可能になる。

PayPalが買収したのはカードアイオー(Card.io)というベンチャー。スマートフォンのカメラを使ってクレジットカード情報をキャプチャーするソリューションを提供している。

ただし、PayPalはこの機能だけを活用しようとしているのではない。カードアイオーの人材に惚れ込んだのである。

PayPalのカード決済端末ソリューション「Here」のモバイルアプリケーションに彼らの技術を統合していた際、クリエイティブ能力と推進力、問題解決力にひかれたという。

技術に投資するか、人に投資するか。PayPalはその両方に投資したのである。
Cardios


2012年7月22日 (日)

モバイルでタクシー配車&支払い

ドイツのタクシーはほとんどベンツだ。なのでタクシーに乗るとちょっとリッチな気分になる。その気分をさらに盛りあげるサービスが登場した。

ドイツのベンチャー「マイタクシー(myTaxi)」と決済サービスを提供するワイアカード(Wirecard AG)の提携サービスだ。

タクシーを電話で配車依頼するのはもう古い。スマートフォンでマイタクシーのアプリケーションをダウンロードし、名前と電話番号、支払いに使うカード情報を入力する。

配車を希望する際には、アプリケーションを起動すると位置情報を検知し、スマートフォン画面に近くのタクシー位置をマップ表示。ドライバーの顔写真や名前、料金表、到着時間、タクシーから依頼者までの距離もポップアップする。

出発点と終着点をマップに入力すると、自動的にタクシー代金を算出することができる。

支払いはワイアカードに連携され、マイタクシーのアプリケーションにPIN入力すると、支払いが完了する。

お気に入りの運転手はアプリケーション内に登録し、次回に配車依頼できる。登録済みのタクシーは1.5万台だ。

ドイツではすでに30都市でサービスがはじまっている。ドイツ以外では、ウイーンやチューリッヒ、バルセロナでも利用できる。
Mytaxihps


【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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