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2012年8月

2012年8月31日 (金)

シンガポールでNFCウォレット続々

アジアでNFCモバイルウォレットの実用化で先陣をきったのはシンガポールだ。モバイルキャリアのスターハブ(StarHub)に続き、シングテル(SingTel)とM1が、NFC非接触決済ウォレットを立ちあげた。
昨年、シンガポール政府の主導で立ちあげた、モバイルNFC非接触決済のインフラが整備された結果である。決済のベースとなっているのは非接触プリペイドのイージーリンク(ez-link)。約40億円を投資してインフラを構築した。
イージーリンクは2002年にシンガポールで導入されたIC乗車カード。ソニーのFeliCaを使っていたが、NFCに切替えた。
現在シンガポールでNFC非接触決済ができる拠点は、タクシーやスーパー、ファストフードなど2万カ所である。
モバイルキャリア3社がほぼ同時にモバイルウォレットを立ちあげたことにより、競争は激化すると予測される。NFC非接触決済では差別化できない。他社とひと味ちがうサービスを提供できるか。各社の企画力勝負になってきた。
Ezlinknfc

2012年8月30日 (木)

中南米カード取扱高トップはブラジル勢

2011年の国際ブランドカードのショッピング取扱高で中南米トップとなったのは、ブラジルのイタウ・ウニバンコだった。ショッピング取扱高は841億ドル(6.7兆円)である。カード発行枚数は7,620万枚、ATM利用も含む総取扱高は2,166億ドル(17兆円)だった。
この数字は、Visa、MasterCard、Amex、Diners Clubのクレジットカードとデビットカードの合算である。
ショッピング取扱高2位はバンコデブラジルで、754億ドル。カード発行枚数は8,356万枚、総取扱高は804億ドルである。
3位もブラジルのバンコブラデスコで、ショッピング取扱高は610億ドル、カード発行枚数はトップの1億1,656万枚、総取扱高は1,459億ドルだった。
4位と5位もブラジルで、バンコサンタンデールとカイシャ・エコノミカフェデラルだった。
6位にやっとメキシコのバンコナショナルが登場する。ショッピング取扱高は191億ドル、カード発行枚数は2,357万枚、総取扱高は884億ドルだった。
ブラジルのトップ5社のショッピング取扱高は20兆円をこえる。恐るべしブラジル勢。

2012年8月29日 (水)

英国でMasterCardがモバイル決済拡大

英国最大の通信キャリアといえばオレンジとTモバイルの合弁会社エブリシング・エブリウェア(EE)である。このEEとマスターカードがモバイル決済を共同で推進することになった。
契約は5年。まず、プリペイドのNFCモバイル決済システムを開発。英国ですでに設置している非接触NFC端末10万台強で使えるようにする。
オフライン実店舗でのNFC非接触決済だけでなく、個人間送金やリウォーズプログラム、モバイルショッピングなども共同展開する予定だ。
米国では3大キャリアの合弁事業ISISがもたもたしている。Googleウォレットは新バージョンのモバイルウォレットを発表し再スタートした。EEは英国に2,700万顧客を有す最大のキャリア。どこまでキャッチアップできるか楽しみだ。
Everythingeverywherehp1208

2012年8月28日 (火)

欧州で新カードリーダ

ドイツはベルリンを本拠にするベンチャー「サムアップ(SumUP)」が、スマートフォンをカード決済端末にするソリューションを発表した。
狙う市場はドイツ、英国、アイルランド、そしてオーストリアである。これらの市場でのシェアを一気に拡大するため、このほどベンチャーキャピタルなどから2,000万ドル強を調達した。
ビジネスモデルはSquareやIntuitのゴーペイメントと同じ。欧州ではIC対応のカードリーダの戦いになるが、北欧で拡大中のアイゼトルがライバルとなる。
サムアップによると、欧州には約2,000万件のスモールビジネスが存在するが、その大半は現金や小切手を扱っている。この市場にカード決済ソリューションを提供し、売上げを拡大できるようにする。
欧州ではスマートフォンの普及率が32%。年率18%の勢いで伸びている。スモールビジネスにスマートフォンは欠かせないツールになっている。サムアップの手数料は、取扱高の2.75%だ。
Sumup

2012年8月27日 (月)

グリーンドットが学生プリカ推進

国際ブランドつきプリペイドカード発行会社のリーダーであるグリーンドットは、米国学生向け教育ローンの最大手サリーメイ(Sallie Mae)と提携し、学生向けにプリペイドカードを発行する。
グリーンドットは第2四半期に、期末収益が約9%ダウンすると発表し、株価を大きく下げていた。そのいちばんの要因は、ある大手小売店との独占契約がまもなく解除されること。
苦しい立場に立ったグリーンドットではあるが、7月の収益発表のとき、高学歴のチャネルで有利なポジションにいる、とスチーブストレイトCEOは述べていた。
つまり、この高学歴のチャネルというのがサリーメイとの提携だったのだ。教育ローンを利用している学生の多くは銀行口座を保有していない。そんな学生にプリペイドカードを発行し、国際ブランド加盟店での利用やATM利用を促進しようと考えた。
グリーンドットは2011年にユタ州のボンヴィル銀行(Bonneville Bancorp)買収の許可をとり、リテールバンキングを推進する体制を整えている。サリーメイとの提携で、学生を早期に取込めれば、クロスセリングでいろいろな金融商品を販売することができるようになる。
Salliemaehp1208

2012年8月26日 (日)

スーパーにiPadPOS

レストラン業界向けiPadPOSソリューションを提供するレベルシステムズ(Revel Systems)は、スーパーマーケットやグローサリーストア向けのiPadPOS「グローサリPOS」を開発した。
ファーストユーザーは、ペンシルベニア州ピッツバーグのマーティズマーケット(Marty's Market)。自然食品主体の専門スーパーで、5台あるレーンのレジに設置された。
いままでのPOSレジとの違いは、iPadで直感的に操作できる、従業員の操作トレーニングに時間をかけなくてすむこと。場所をとらないこと。そのほか、ニューペイメントのドワラ(Dwalla)やレベルアップ(LevelUp)決済との接続も可能だ。
グローサリーPOSのライセンス料は2,000ドル/1席。オプションでハードウェアを用意している。スーパーやグローサリーストア向けのPOSとしては、きわめて安い。
iPadなどのタブレットを活用したPOSシステムは、今後急速に普及していくだろう。
Revelpos

2012年8月25日 (土)

PayPalにDiscoverが加盟店開放

PayPalの地上戦略がますます加速している。米国で700万加盟店を保有するディスカバーカードと提携した。
PayPalの米国会員5,000万人はディスカバーカードの加盟店でPayPalカードやPayPalモバイル決済が利用できるようになる。
スタートは2013年。将来的には世界のディスカバーカード加盟店でも利用できるようにする。
ディスカバーカードの加盟店は端末を改修する必要なく、PayPal決済を受付けることができる。
PayPalはプラスチックカードを会員に発行。このカードをディスカバーカード加盟店で使えば、PayPalのオンライン決済で登録しているクレジットカードやデビットカード、あるいはプリペイドのPayPal口座とシームレスに連携し決済が完了する。
当然つぎのステップとしてNFC非接触決済を視野に入れている。
ディスカバーカードはGoogleウォレットの新バージョンにいちはやく手を挙げている。ディスカバーカードの加盟店でも非接触化を積極推進するはずだ。
そうなれば、PayPalが狙うモバイルウォレットもディスカバーカード加盟店で利用できるようになる。

2012年8月24日 (金)

それでも伸びるデビットカード

2011年10月1日、米国ではデビットカード発行会社にとって厳しい規制が施行された。カード発行会社向けの収益源となるインターチェンジ手数料に上限規制がかかったのである。
資産規模が100億ドルを超える金融機関が規制の対象だが、バンクオブアメリカやチェイス、ウェルズファーゴ、シティなどの大手は、この規制強化によってデビットカード収益が大きく落込んだ。
カード発行会社にとってデビットカードは厳しい状況が続くが、消費者のデビットカード利用は増えている。
米国でデビットカードを利用している消費者は76%。2010年は73%だったから、着実に伸びている。稼動顧客のデビットカード年間利用金額は2011年で8,326ドル。前年は7,781ドルだった。
デビットカード市場は小額決済での利用が増えている。デビットカードの平均利用額は1件につき38ドル。中央値は19ドルだ。10ドル以下のトランザクションは全体の30%強となっている。
消費者にとって、デビットカードは生活に欠かせないものとなっている。

2012年8月23日 (木)

All-in-Oneのカード決済端末

ノールウェイを拠点とするチップキャップ(Chipcap)は、カードリーダ機能に加え、認証トークンや安全なUSBドライブとして使える機器を開発している。
機器はICカードにも対応。PIN入力もできる。カードのIC化は世界的潮流。この流れに乗ろうという目論見だ。欧州ではICカードが読取れなければ使えないことが多い。
チップキャップのカードリーダはスマートフォンやタブレット、パソコンに接続して使う。
接続方法や機器の価格は発表していないが、スマートフォンやタブレットに装着するカードリーダは、今後IC化に対応したものが主流になりそうだ。
Chipcapreader

2012年8月22日 (水)

Squareが定額制導入

モバイル決済ソリューションを提供するSquareが、利用料の定額制を導入した。従来は1トランザクションにつき、取扱高の2.75%だった。
定額制は月額275ドルの利用料。年間25万ドル(約2千万円)までをプロセスする加盟店が対象だ。1回のトランザクション上限は400ドル。
単純計算すると、現行の手数料体系では、月間1万ドルで275ドルになる。つまり年間12万ドルそれ以上の取扱高から25万ドルまでであれば、定額料金のほうがトクになる。
手数料の対象はカードリーダを使った場合のみ。手入力でカード番号を打込む場合は、従来の3.5%+15セントが適用される。
定額料金性というのは、アクワイアリングのビジネスモデルを破壊する革新的な発想だ。
Squarenewprice

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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