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2013年12月

2013年12月31日 (火)

2013年の衝撃

今日は2013年の大晦日。今年もカード・決済業界に関するブログをアップして365日。皆さんにとって、なにが一番印象的だったでしょうか。

私にとって最も衝撃的だったのは、Beaconの登場である。NFC非接触にかわる手段として、ブルートゥースを利用するという方法があらわれたのだ。

Mobileウォレットは、単に現金やプラスチックカードの代替では普及しない。現金やプラスチックカードにない顧客利便性をプラスしなければならない。

NFC非接触決済で可能になるのは、POSレジでの決済スピードを速めるくらいであろう。しかし、Beaconはクラウドと連携し、画像や動画を加えて商品説明や特典をMobile画面に表示できる。いままでの決済にはない、あらたな付加価値をつけられるのである。まだBeaconは発展途上だが、その可能性は大きい。

2013年を振返ると、時の流れの速さに圧倒されます。今年1年、ブログにつきあっていただきありがとうございました。よい年をお迎えください。

2013年12月30日 (月)

Mobileトラフィック急上昇

2013年12月25日のクリスマスのオンライン売上は、前年対比16.5%アップした。IBMのデジタルアナリティクスベンチマークの調査によると、ショッピングにおけるMobileの利用が急増している。

ホリデーシーズン全体でみると、Mobileトラフィック件数はオンライントラフィックの48%に達した。ほぼ半数がパソコンではなくMobileというのは驚きだ。前年同期比で28.3%アップとなる。売上げでもMobileが強い。前年同期比40%もアップし、オンライン全体の29%となった。

Mobileをさらに分解してみよう。スマートフォンは全オンライントラフィックの28.5%。タブレットは18.1%だった。売上げでみると、タブレットはオンライン売上げの19.4%、スマートフォンは9.3%。ということは、スマートフォンはブラウジングに活用し、タブレットは購入に利用していることがわかる。平均購入単価では、タブレット利用者が95.61ドル。スマートフォンは85.11ドルだった。

IBMのデジタルアナリティクスベンチマークはクラウドベースの分析プラットフォームで、全米800の小売サイトからの生データをリアルタイムに分析している。

2013年12月29日 (日)

ショップキックがスポーツオーソリティ全店展開

位置情報を活用したジオマーケティングを提供するショップキックは、スポーツオーソリティの全米475店舗へ顧客を送客することになった。

スポーツオーソリティは2011年からショップキックを利用しているが、いままではテスト段階。来店ポイントを増やすだけで顧客の来店が60%から80%もアップという成果をえている。

ショップキック利用者は来店ポイントだけでなく、商品をスキャンしたり、商品を購入したりすると追加でポイントがもらえる。このインセンティブによって、消費者のフットトラフィックは増加する。

ショールーミングによって、リアル店舗はオンラインショップに売上をとられている。その対抗策としてショップキックは有効だ。

現在ショップキックは小売大手16社と150のブランドと提携している。2012年の収益は2億ドル。2013年は倍増すると予測している。

Walkinbubblekicks

2013年12月28日 (土)

Targetデータブリーチの余波

米大手小売のターゲットでおきたカードデータ盗難が波紋を広げている。2013年11月27日から12月15日の間にPOSシステムに仕掛けられたソフトで約4000万件のカード情報が盗まれた。

JPモルガンチェースモルガンチェースはこの間にターゲットでデビットカードを使ってショッピングした顧客に対し、1日の利用限度額を設定した。ショッピングは1日300ドル、現金引出は100ドルという制限だ。

これはカード再発行が完了するまでの一時的な措置。デビットカード利用者にWebで通知した。クレジットカード利用者は対象外だ。

JPモルガンチェースの対応はカード発行会社としてはじめての動向。他のカード発行会社もおなじように追随するとみられている。

ターゲットにとっては大きな痛手だ。利用制限によって売上にキャップがかかる。ターゲットでは顧客を呼び戻すため、10%の割引セールなどの手を打っている。

2013年12月27日 (金)

マネーグラムが200カ国のNW達成

国際送金大手のマネーグラムは送金ネットワークを拡大しているが、ついに200の国と地域をカバーするに至った。

赤道ギニアとミャンマーの2カ国のエージェントと新規契約を結び、200という偉業を達成したのである。マネーグラムはエージェント窓口を通じて送金するウォークイン型のビジネスモデル。

エージェント型とも呼ばれる国際送金サービスの取扱高は送受金できる国を増やすことと、エージェント数を増やすことで拡大できる。そういう意味からも200の国と地域をネットワークしたマネーグラムは強い。

赤道ギニアでは最大の銀行CCEIとエージェント契約を締結。ミャンマーでは、AGD Bank、MC Bank、そしてTF Bankの3行と契約した。

両国のターゲットはいずれも銀行口座を保有していないアンダーサーブドと呼ばれる顧客。出稼ぎ労働者の海外からの送金と、国内から海外への送金の用法を狙っている。

Moneygramlogosmall

2013年12月26日 (木)

スペインでNFC非接触決済拡大

スペイン大手の金融機関ラカイシャ(La Caixa)はモバイル決済を積極推進している。核となるのはNFC非接触決済だ。

提携先はモバイルキャリアのテレフォニカやボーダフォン、オレンジ、そして欧州Visaである。ラカイシャによると、このプロジェクトは欧州最大だという。

モバイルキャリア3社のシェアはスペインでは80%を超える。ラカイシャは2014年のモバイルNFC非接触決済利用者が10万人を超えると予測した。

2014年1月には限定利用者でテストを実施。2月にはすべての機能を備えたバージョンをリリースする。ちょうどそのときにはバルセロナでモバイルワールドコングレスが開催される。

スペインではNFC対応のPOS端末は30万台を超えている。20ユーロ以下の決済ではPINは不要だ。

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2013年12月25日 (水)

ユーロスターでICカード決済

英国とフランス、そしてベルギーを結ぶ国際高速鉄道ユーロスターは、乗客サービスとしてICカード決済をはじめた。ICカードで簡単に座席をアップグレードできる。

このサービス導入にあたり、ユーロスターはスウェーデンに本拠をおくアイゼトル(iZettle)と提携した。アイゼトルはスマートフォンやタブレットでカードを受付けるソリューションを提供している。

アイゼトルは磁気カードだけでなく、はやくからICカードに対応したリーダを開発、提供していた。ユーロスターの車掌はスマートフォンにアプリをダウンロードし、アイゼトルリーダで決済を受付ける。

ユーロスターでは2012年に30万ポンド(5,000万円強)のアップグレード取扱高があった。これをカードで受付ける。

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2013年12月24日 (火)

PayPalがモバイルベンチャー買収

老朽化するシステムを刷新するにはどうすればいいか。多くの会社が抱えている問題だ。それはPayPalとておなじ。

PayPalはモバイルシステムを刷新するため、モバイルベンチャーのスタックモブ(StackMob)を買収した。スタックモブは開発者が簡単にモバイルアプリを導入できるバックエンドソリューションを提供している。

スタックモブはAT&TやVerizon、Boxなどの大手を顧客にもち、いままで750万ドルの資金をベンチャーキャピタルなどから調達している。

今後スタックモブの社員は、PayPalの技術チームとしてモバイルソリューションの開発を推進する。

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2013年12月23日 (月)

スタバのギフトカード最盛期

スターバックスカードの購入が最も多い日はいつか。それはホリデーシーズンだということはわかる。

2012年に最も販売が多かった日は、12月19日の木曜日だった。クリスマス前の木曜日。

米国とカナダで1日200万枚以上のスターバックスカードが購入された。1分間に約1,500枚というペースだ。

スターバックスがプリペイドカードを発行開始したのは2000年。2012年のホリデーシーズンにスターバックスカードを受取った米国成人は、なんと10人に1人になった。

スターバックスは2013年のカード最盛期を12月19日(木)と23日(月)と予測している。全米でスターバックスカードが買えるところは8万カ所以上。スターバックス店内だけでなく、グローサリーストアやドラッグストア、オンラインなどのギフトカードコーナーで購入できる。

オンラインでは電子ギフトカードも販売している。デジタルなのでスマートフォンやタブレットに簡単にメッセージもつけて贈れる。デザインも豊富だ。今年は何枚のカードが売れるだろうか。

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2013年12月22日 (日)

Amazonが地上戦略へ布石

世界最大のオンライン小売AmazonがモバイルウォレットとmPOSへ参入する。空中戦から地上戦に向けての布石だ。

eBayや傘下のPayPalはモバイルを牽引車にO2O戦略を推進している。Amazonも負けてはいられない。オフラインのリアル小売の売上高はオンラインショッピング市場の10倍以上になる。

Amazonは地上戦略の一環としてモバイル決済のゴーペイゴー(GoPago)を買収するとの憶測が飛んでいる。ゴーペイゴーはモバイルウォレットとmPOSの提供している。

モバイルコマースやモバイル決済には慎重な姿勢を示しているAmazonではあるが、そろそろ動き出したようだ。

Gopagohp1312s

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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