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2017年5月

2017年5月31日 (水)

Paytmが銀行に

インドのモバイル決済サービスPaytmが銀行になった。これまでPaytmはOne97 Communicationが運用していたが、すべてを決済に特化した銀行(Paytm Payments Bank)に移管する。

 

決済に特化しているため、自らは融資や投信の販売はできない。よって、預金はインド国債にすべて投資し、運用益を確保するというビジネスモデルだ。

 

利用者からは手数料をとらない。決済手数料は無料。口座維持費も無料。バーチャルデビットカードも無料である。

 

利益の源泉は、国債の運用益のみ。自国の発展に寄与するための国債を買う。その志が美しい。日本のメガバンクにもみならってほしいものだ。

 

Paytmbank

2017年5月30日 (火)

ロボットが子供の金融教育

9歳から11歳の子どもを対象に、どのようにお金を管理するかを教育するロボットが登場した。ロボットを導入したのはオランダに本拠を構えるING Bankだ。

 

ロボットの名前はジンガー(Ginger)で、ソフトバンクのペッパーくんをカスタマイズしたもの。全国のING支店を毎月ツアーでまわる。

 

そこでワークショップを開催。予算管理の仕方、節約の仕方、お金の儲け方などをロボットのジンガーとの会話から学ぶ。

 

ワークショップを通じ、INGは金銭管理を教育するとともに、ロボットや人工知能などの紹介もする。

 

Ingrobot

2017年5月29日 (月)

Googleリアル店舗購入データを測定

2017年5月23日、Googleはデジタル広告を見た人が、リアル店舗でいくら使ったかを測定できるツールを発表した。

 

広告価値を高めるには、その広告でどれだけものやサービスが購入されたかという実売データが有効だ。オンライン検索のGoogleにとって、この実売データは喉から手が出るほど欲しい情報である。

 

これがあれば、Googleは広告主に最適なマーケティングソリューションを提供できる。広告主にとって、投下したマーケティング費用でどれだけのリターンがあったかがわかれば、もっと効率的なマーケティング施策を打てる。

 

このツールはクレジットやデビットカードとGoogle広告とをマッチングできるというもの。ただし、何を購入したか、誰が購入したかという特定はできない。

Googleanatool

2017年5月28日 (日)

Android Payさらに5カ国

GoogleはAndroid Payがさらに5カ国で使えるようになると発表した。その5カ国とは、台湾、スペイン、ブラジル、ロシア、そしてカナダ。

 

ロシアでAndroid Payをサポートするのは、Sberbank Rossii、Alfa-Bank、Raiffeisenbank、Tinkoff Bank。ロシアではAndroid端末がスマートフォン市場の87%と圧倒的なシェアを保有している。

 

Android Payは現在、米国、英国、シンガポール、オーストラリア、香港、ポーランド、ニュージランド、アイルランド、日本、ベルギーの10カ国で使える。

 

Apple Payはすでに16カ国で展開している。

 

Android_pay1705

2017年5月27日 (土)

P2P22億円調達を何に使う

モバイルP2P決済が花盛りだ。モバイルP2P決済といえばVenmoやSquare Cash、PayPal me、Chase QuickPay、Paym、Pingit、Swishなどが厳しい競争を繰り広げている。

 

そこへ殴りこんだのがバース(Verse)である。2015年2月の設立で、サンフランシスコとバルセロナに本拠を構えるベンチャー。5月16日にシリーズBで2,050万ドルを調達した。総調達額は3回のラウンドで3,060万ドル。

 

欧州のVenmoをめざすVerseは、現在欧州を中心に27カ国で展開。スペインやイタリア、ポルトガルで強い。今回調達した資金でスイスとノルウェー、さらに中南米のメキシコやブラジル、コロンビアへ進出する計画を立てている。

 

ユニークなのはイベント機能。例えばBBQパーティの開催。日時と場所、そして参加費用を仲間に呼びかけ、Verseで参加費を集められるようにしている。

 

2016年2月にサービスを開始。秋には利用者数が55万人と急拡大。毎月30%増という勢いだ。送受金の手数料が無料という気安さがミレニアルズを中心に受けている。

Verseevent

2017年5月26日 (金)

Apple Pay英国で上昇気流に

Apple Payが英国に上陸したのは2015年。当時Apple Payを受付けるマーチャントは一握りしかなかった。しかも利用制限が30ポンドと厳密に規制されていた。

 

それから2年、英国の非接触決済端末のうち、半数以上がApple Payを受付けられるようになった。と同時に、非接触決済の上限は30ポンドというキャップも撤廃された。

 

なぜ撤廃されたかというと、Apple Payは利用時に指紋認証やパスコード認証するからである。非接触カードの場合はPIN入力を省略するためにキャップを設けていた。

 

2016年、英国でのApple Pay取扱件数は300%も成長した。現在絵英国銀行23行がApple Payサービスを提供している。

 

非接触決済の上限撤廃で、Apple Payをはじめ、モバイル決済の多くがカードを押しのけて決済の主流に躍り出るだろう。

Ukapplepay

2017年5月25日 (木)

大型調達したフィンテック

技術革新が新たなビジネスチャンスを生み、既存勢力を追い落としてしまう。投資の世界でもそれが起きようとしている。

 

これまでブルームバーグが独占してきた投資情報市場だが、そこに新参者が現れた。2014年9月30日創業のフィンテックベンチャーSymphony(シンフォニー)である。

 

5月16日PNB Paribasのリードで6,300万ドルを調達。これまで3回のラウンドで総額2億2,900万ドルを調達している。時価総額は10億ドルを超え、ユニコーンクラブの仲間入りを果たした。

 

サービスをスタートしたのは2015年。ゴールドマンサックスやシティ、ドイツバンクなど14社のブローカー14社が参加した。

 

クラウドをベースにしたメッセージングプラットフォームで、企業と従業員、そしてクライアントとのコラボレーションを効率よく安全に管理できるのが特徴。投資のコミュニティを形成し、インタラクティブな関係を構築する。

 

今回調達した資金は主にアジア展開に活用する。

Symphonysssss

2017年5月24日 (水)

ブラジルのフィンテックへ投資しよう

ブラジルの景気はようやく上向きはじめたようだが、その波に乗って、ゴールドマンサックスがブラジルのフィンテックに関するレポートを発表した。45ページにわたるレポートだ。

 

ブラジルには現在200社のフィンテック企業がある。これらが生む収益は今後10年間で240億ドル(2.5兆円)になると予測している。

 

注目セクターは、決済、融資、パーソナルファイナンス、そして保険。ブラジルにおけるフィンテックの影響は、多くの国にくらべて大きなものになるという。

 

というのも、これまではブラジルの銀行が金融サービスを独占してきたからである。例えばローン。大手5行のローン残高シェアは84%。5行の支店数は全銀行支店数の90%にもなる。

 

消費者視点に立ったフィンテックが食い込む余地は十分ある。

Brazilfintech

2017年5月23日 (火)

カード犯罪のターゲットは

米国でクレジットとデビットカードの不正アラートが止まらない。2015年から15%増えた。調査したのはCreditCard.com。

 

クレジットカード不正アラートを受け取ったのは、米国成人の31%。デビットカード不正アラートは米国成人の25%になる。

 

テキストメッセージやEメールが普及しているにもかかわらず、ほとんどの不正アラートは有人による電話連絡だ。

 

アラートを受け取った人の世帯年収をみると、高所得者の方が多い。7,5万ドル以上の世帯は68%、3万ドルから5万ドル未満が40%、3万ドル未満になると26%と下がる。

 

不正を働く悪人はリターンの多いターゲットを狙う。高額所得者のクレジットカードは限度額が高い。デビットカードは当座預金残高が限度。デビットよりクレジットが狙われるのはそのためである。

Photo

2017年5月22日 (月)

カルフールがモバイルQR決済

フランスのスーパー大手カルフールはBNP Paribasと提携し、モバイルQR決済をスタートした。サービス名称はLyf Pay(ライフペイ)。

 

Lyf PayはBNP Paribasのモバイルサービス「Wa!」とカルフールの電子財布Fivoryの統合によって生まれた。キーワードは、簡単(Simplicity)、便利(Convenience)、そしてパーソナル(Personalisation)である。

 

リアル店舗やオンラインでの決済のほか、P2P個人間決済も可能。MastercardやAuchan、Totalなどもサポートする。大手小売りチェーンだけでなく、ローカルショップにも展開する予定だ。

 

QR決済なので、スマートフォンの機種やOSに関係なく誰でも使える。NFC非接触決済の端末が整うまでは、当面QR決済が主流になるだろう。

Lyfpaysssssss

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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