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2017年6月

2017年6月30日 (金)

Mastercardが革新的P2P決済へ

Mastercardはこれまでカードを受付けなかったスモールビジネス向けに、P2P決済を提供する。といっても、相手の携帯電話番号やE-mailへ送金するというものではない。

 

Mastercardが実験しているのはスマートフォンを非接触決済端末に使う個人間決済である。マーチャントは決済アプリをダウンロードするだけで、スマートフォンが非接触決済端末になる。

 

利用者はMasterPassなどのモバイルウォレットを、マーチャントのスマートフォンにかざせば、支払えるという仕組みである。これが実現すれば、決済業界に大変革がおきる。

 

現在Mastercardは英国とポーランドで実験中。今後セキュリティ標準に適合するよう改良を重ね、一般リリースとなる。

 

Newp2p

2017年6月29日 (木)

アリ金融の利益2倍に

アリババグループの金融会社Ant Financialは2017年度の税引前利益が55.6億元(900億円強)になった模様。Bloombergによると年度対比86%も伸びた。

 

成長要因は中国外市場の拡大と資産運用部門の伸びである。Ant Financialはインドやタイ、香港、米国へ事業を拡大している。

 

Ant Financialはアリババへ手数料を支払っている。ロイヤルティとシステム利用料だ。2017年の手数料は20.9億元(340億円)になる。

 

現在Ant Financialの時価総額は745億ドル(8.2兆円)。2018年に株式公開を計画している。アリはIPOに向けてせっせと働いているようだ。

Antfprofit17

2017年6月28日 (水)

スマホへPIN入力が可能に

「PIN on Glass」とか「Mobile PIN」と呼ばれるテクノロジーが、カード業界のセキュリティ基準であるPCI DSSに適合する可能性が高まった。

 

これまでスマートフォンやタブレットを活用したmPOSでのPIN入力は、セキュリティの問題から認められていなかった。カード番号とPINの両方をスマートフォンで捕捉できるからである。

 

しかしカード専用端末では1台でこの二つを捕捉しているものがある。スマートフォンでも暗号化ができれば、同じことではないか。というのが「PIN on Glass」の考え方だ。

 

まだ現在は検証中だが、遅くとも2018年末、早ければ2017年中にスマートフォンへ直接PIN入力してカード決済できるようになるかもしれない。

Pinonglass

2017年6月27日 (火)

Android Pay豪州で大プロモーション

Android Payのプロモーションは利用する金融機関に任せていたGoogleだが、風向きが変わったようだ。オーストラリアで一大プロモーションをスタートした。

 

オーストラリアでAndroid Payが使えるようになって約1年。オージーのAndroid Pay利用を一気に拡大しようという作戦だ。

 

キャンペーン名は「Tap. Pay. Win.」。非接触決済の利便性をAndroid Payで味わってもらおうという狙いだ。オーストラリアではカード決済は非接触決済が主流となっている。

 

総額160万ドル(1.7億円)。20万人に、最高500ドルのギフトカードが当たる。Android Payの新規利用者が対象だが、既存利用者でも未登録のカードを登録すれば参加対象となる。

 

Android Payを利用するごとにバーチャル封筒が届く。封筒を開けると当たりとハズレがわかる。当たりにはギフトカード。最高500ドルだ。1日の封筒送信回数は10回だ。

 

ギフトカードはスーパーのColesやOriginal Boost Juice、映画館などのもの。有効期間は30日間。その間に利用しなければ失効する。

 

プロモーション期間は12月21まで。利用するとすぐに結果がわかるので、利用が増えるだろう。

Androidssssss


 

2017年6月26日 (月)

Paytmがスピード口座送金へ

世界中の送金サービスが銀行ネットワークと接続し、送金スピードを速めている。

 

インドのモバイル決済Paytmもそのひとつ。2017年5月に決済専業銀行(Paytm Payments Bank)として衣替えしてスタートしたが、インドの中央銀行が運用するUPI(Unified Payments Interface)へ参加する。

 

UPIは24時間眠らないモバイルの銀行間即時送金プラットフォーム。銀行口座と連動するID(VPA)を使って送金する。現在インドの50行が参加している。

 

Paytmupi1706

2017年6月25日 (日)

アマゾンが現金チャージで2%バック

アマゾンはプライム会員向けの新しい特典を発表した。アマゾンのギフトカードへ、銀行口座やデビットカードから資金をチャージした場合、チャージ額の2%をキャッシュバックする。

 

この特典を受けるためには、登録が必要。その際、銀行口座番号やデビットカード番号とともに、本人確認のため運転免許証の番号などの入力が求められる。

 

2%キャッシュバック特典に登録し、資金をギフトカード口座にチャージすれば、即座にギフトカード口座へキャッシュバックされる。

 

プライム会員向けのクレジットカードから資金をチャージした場合は、これまで通り5%のキャッシュバックとなる。

 

アマゾンがギフトカード口座(プリペイド口座)へ資金を誘導する理由は、購買促進とともに、他社カード利用を抑え、加盟店手数料を削減するためである。

Amazonreloadsssss

2017年6月24日 (土)

AppleがApple Payの利用促進

Apple Payの利用促進はこれまでカード発行会社やアクワイアラが実施してきた。

 

しかし、6月23日(金)から25日(日)の週末プロモーションは、アップル自身が企画し実行する。

 

タイトルは「Lose Your Wallet:財布をなくせ」。エリアはヘイズバレー(Hayes Valley)の商店街と、サンフランシスコのマリーナ地域だ。ヘイズバレーで参加するのは20店舗、マリーナ地域は16店舗である。

 

これらのショップでApple Payを使えば、25%割引や無料ギフトカードなどの特典がもらえる。

 

マーチャントソリューション提供会社のスクエア(Square)やフードデリバリのキャビア(Caviar)なども、Exclusive Appとしてこのプロモーションに参加する。

Apple_paysssss

2017年6月23日 (金)

スウェーデン決済代行が銀行免許取得

スウェーデンの決済代行クラーナ(Klarna)は、スウェーデンの金融庁から銀行免許を取得したと発表した。限定的な免許ではなく、フルバンキングの免許である。

 

クラーナは現在オンラインマーチャント7万件に決済代行サービスを提供。利用者は6,000万人を超える。

 

これらの関与者に加え、欧州全域の消費者やマーチャントに対し、クラーナは銀行商品やサービスを提供できるようになる。

 

例えば、カードの発行や消費者金融、マーチャント融資、保険や投資など多様な商品・サービスが考えられる。

 

決済代行ビジネスは決済マージンの低下を受け、新たな収益源が必須となっていた。

 

クラーナは2005年2月の創業。ストックホルムに本拠を構えている。これまで9回のラウンドで3億7,644万ドルを調達している。

 

Klarnasssss

2017年6月22日 (木)

PaytmがQRでO2O

インドのモバイル決済サービスPaytmはオンラインモールPaytm Mallも運営している。インドではEコマースが急拡大しているが、この波に乗ろうと、オンラインモール加盟店拡大に動いた。

 

Paytmのリアル加盟店数は、インド政府のキャッシュレス政策によって、わずか数カ月で350万店に拡大した。この中から、オンライン出店を希望するマーチャントに対し、簡単に出店できるサービスを開始したのである。

 

マーチャントは店頭にQRを表示。消費者はこのQRをモバイルでスキャンすれば、Paytm Mallのマーチャントサイトにアクセスし、ショッピングできる。

 

このQRは決済用のものではなく、モール専用のQRで、Paytm Mall QRと呼ばれる。マーチャント固有のQRを発行する。

 

マーチャントは簡単にオンライン販売が可能になり、顧客のリピート率を上げることができる。大手のマーチャントを取り込む戦略ではなく、地域の中小マーチャントをEコマースの主軸に置く戦略だ。

Paytmssssss

2017年6月21日 (水)

PayPal陣営スピード口座送金へ

ペイパルは6月20日、PayPalやVenmo送金の銀行口座受取りをスピードアップすると発表した。米国銀行大手がスタートするモバイル送金サービスZelleやApple Pay送金に対抗するためである。

 

PayPal送金がはじまったのは今から20年前の1998年。その時は「Beam Money」光速送金をうたっていた。PayPal内の口座へは即時に送金されるのだが、銀行口座へその資金を移動するには時間がかかっていた。それを今回解消する。

 

新サービスは、大手行の場合、数分で口座へ送金。中小銀行の場合は30分ほどかかるが、通常1営業日かかっていたものが大幅に短縮される。このスピード送金サービスを利用するためには、VisaやMastercardのデビットカードを紐つける必要がある。

 

通常の送金手数料は無料だが、スピード送金の手数料は1回金につき0.25ドル。競合のSquare Cashは1%である。サービスインは数週間から数カ月後になる模様。対象は米国のPayPal利用者だ。

Paypalssssss

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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