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2017年12月

2017年12月31日 (日)

2017年のトピックス

2017年最終日、戌の吠声に驚いた酉が飛び立とうとしている。皆さんにとって、2017年はどんな年だったでしょうか。

 

世界の金融トピックスを拾ってみると、銀行間リアルタイム決済が次々にスタートした年でした。タイのPrompt Pay、欧州のSEPA Instant Credit Transfer、カナダのInterac(デビットネットワークの改修)米国のRTP。

 

世界はリアルタイムの365日決済が標準になっている。これを基盤に、めざすはキャッシュレス社会の構築です。

 

日本の金融ビジネスのトピックスは、モバイル送金や仮想通貨人気でした。完全キャッシュレスカフェが誕生し、キャッシュレス化に勢いが出てきそうです。

 

あとわずかで日付が変わり、年がかわります。乗り遅れないように。そして、どうぞ素晴らしい年をお迎えください。

2017

2017年12月30日 (土)

アマゾンが買収したセキュリティカメラ

アマゾンが買収した会社はブリンク(Blink)。ワイアレスで2年間稼働するセキュリティカメラを販売している。

 

自宅の内部や外部で何かの動きがあれば、スマートフォンへ通知。高精細画像で状況をモニタリングできる。ひとつのアプリケーションで、10台まで接続可能。価格は99ドルだ。

 

ブリンクは2009年創業で、本拠はマサチューセッツ州アンドーバー。セキュリティカメラに本格的に参入したのは2016年初頭。クラウドファンディングのキックスターターでセキュリティカメラの資金を調達してからだ、

 

2016年末までに25万台を出荷。同年に利益を計上した。販売はオンラインのみ。小売販売は一切していない。買収後も、ブリンクはアマゾン傘下でブリンクブランドを継続する。

 

Blinkssss

2017年12月29日 (金)

カード偽造不正66%ダウン

米国Visaによると、2011年にEMVチップカードに移行しはじめてから、米国でカードの偽造不正が大幅に減少している。

 

米国EMVチップカードの発行枚数は4億6,200万枚。チップカードを受け付けるマーチャントは230万件、全マーチャントの50%になった。

 

その結果、2015年6月と2017年6月と比較すると、偽造不正件数は66%という大幅ダウンとなったのだ。2017年3月と前年同月を比べると、偽造不正額は58%減少した。

 

2017年6月のEMVチップカードの取扱件数は12.1億件で、前年同月比2.5倍。取扱高は584億ドルで、前年同月比2.1倍になった。

Visasssss

2017年12月28日 (木)

旅行融資フィンテックに注目

融資フィンテックの中でも異彩を放っているのがアップリフト(UpLift)である。旅行融資だけに照準をあわせた金融サービスを提供している。

 

アップリフトの融資サービスはUpLift Pay Monthlyという名称。言葉通り、旅行代金を毎月分割で支払う。これを導入した旅行会社は、予約率と旅行購入価格が増加すると好評だ。

 

現在アメリカン航空やユナイティッド航空、サウスウェスト航空、ジェットブルー、ファンジェット、スピリットなど、200社を超える旅行サイトが導入済み。近々バケーションエクスプレスとルフトハンザ航空も導入する予定だ。

 

アップリフトは2014年1月1日の創業。本拠はカリフォルニア州サニーベール。これまで3回のラウンドで9,820万ドルを調達している。

 

2017年12月21日にはシリーズBで1,500万ドル、デットファイナンスで7,500万ドル、合計9,000万ドルを調達した。これによって融資能力は2億ドルに拡大した。

Uplifssss

2017年12月27日 (水)

国際送金決済フィンテック1,900万ドル調達

2015年12月創業で、メルボルンに本拠を構える国際送金決済フィンテックが1,900万ドルを調達した。その名はエアーワレックス(Airwallex)。

 

2017年5月1日にシリーズAで1,300万ドルを調達。12月14日には同じくシリーズAで600万ドルを追加調達した。今回追加投資したのはSquare Peg。オーストラリアの会社だ。

 

今回調達した資金は特にアジアでの事業拡大に使う。この12月には、欧州事業拡大のためレイルズバンク(RailsBank)との提携を発表している。

 

レイルズバンクとの提携で、エアーワレックスは英国とユーロ圏での業務が可能になる。レイルズバンクは、エアーワレックスの国際送金決済と外国為替サービスを顧客に提供する。

Airsss

2017年12月26日 (火)

チェイスがMウォレット推進CB

チェイスは2018年1月から3カ月間、モバイルウォレットの利用促進キャンペーンを実施する。

 

チェイスでは現在4つのモバイルウォレットを提供している。ChasePay、Apple Pay、Android Pay、そしてSamsung Payである。

 

このうちどれを使っても5%のキャッシュバックがもらえる。ただし、ガソリンスタンドやインターネット、ケーブルサービス、携帯電話の料金に限られる。

 

それ以外は1%のキャッシュバックだ。3カ月のキャッシュバック上限は1,500ドル。

 

チェイスのウォレットを利用するためには、チェイスのクレジットカードやデビットカードを登録する必要がある。ウォレットの販促は、カードの販促でもあるわけだ。

Chasessss

2017年12月25日 (月)

ウェアラブルを非接触決済にするSol

ウェアラブルやIoT機器に非接触決済機能を簡単に追加できるソリューションがある。それがフィットペイ(FitPay)。

 

フィットペイは米国ナスダックに上場するNXT-IDの完全子会社。VisaとMastercardのトークンサービスプロバイダーとして認定を受けている。

 

フィットペイによると、ウェアラブル保有者の3分の1は6ヶ月以内に利用をやめているという。そこに決済機能をつければ、利用を維持できる。そう考えた。

 

さらに、ウェアラブルやIoT機器販売会社は決済トランザクションが起きるたびに、収益がはいる。サブスクリプションは安定した収益になる。

 

オーストラリア&ニュージランド銀行(ANZ)グループは、フィットペイと提携。顧客がウェアラブルやIoT機器で非接触決済ができるようにした。

 

Fitssss

2017年12月24日 (日)

中国フィンテックIPOで投資家火傷

2017年米国市場へ新規上場した中国フィンテックが低迷している。ウォールストリートジャーナルによると、2017年に16社が上場しているが、10社がIPO価格を下回っている。

 

これら中国企業が2017年に米国で株式を公開し調達した総額は、37億ドル。これは米国IPO資金調達額の約8%に相当する。

 

最悪の事態に陥っているのは、融資フィンテックの趣店集団(Qudian Inc.)。2014年3月創業で、2017年10月にIPOを果たした。その際、9億ドルを調達し、米国の大型IPOとして話題となったが、株価は46%も下落している。

 

株価が下落した中国フィンテックの多くは融資フィンテックだ。中国当局の上限金利規制の影響が大きい。融資フィンテックの中には上限金利36%を超える金利を課しているところがある。これらの企業は適切な開示を怠っているのではないか、という問題点も指摘されはじめた。

Ipo

2017年12月23日 (土)

Mastercardの影武者

ドイツに本拠を置く決済ソリューション会社ワイヤーカード(Wirecard)は、英国の提携オンラインマーチャントすべてでオンラインデビットが使えるサービスを開始した。

 

それがペイバイバンクアップ(Pay by Bank App)。マーチャントのチェックアウトページにPay By Bank Appボタンを配置する。

 

利用者は事前に銀行口座を登録。Pay by Bank Appボタンをタップすれば、即座に銀行口座から利用額が引き落とされる。

 

カード番号やPIN、パスワードを入力する必要はない。Pay by Bank Appはトークンを活用。本人認証は銀行のアプリでおこなう。

 

Pay by Bank Appを開発したのは、英国銀行間決済ネットワークのファスタペイメンツを運用しているボーカリンク(Vocalink)。そのボーカリンクは、2017年5月にMastercardが買収している。

 

Pay by Bank Appは国際ブランドがつかないオンラインデビットで、Mastercardのブランドもつかない。しかし実質的にはMastercardのサービスなのである。

Paybybanksssss

2017年12月22日 (金)

TSYSが買収したアクワイアリング会社

世界的な決済ソリューション会社TSYSが同業のCayanを買収すると発表した。買収額は10.5億ドル、現金での取引になる。買収は2018年第1四半期に完了する予定。

 

Cayanはアクワイアリングが主力業務。米国で7万店のマーチャントと100件強の会社に決済サービスを提供している。

 

TSYSはこの買収によって、スモールビジネスや中堅マーチャントを拡大。Cayanのもつカスタマイズのノウハウを吸収する。

 

Cayanはクラウドベースのサービスを提供。マーチャントに対し、オンラインとオフラインを統合したビジネスや、自動発注、事前予約注文などきめ細かなサービスを提供している。

Cayanssss

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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