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2018年5月

2018年5月31日 (木)

QRの次はMコード?

「テレビ広告の変革」をミッションとするフィンテックがいる。2014年創業のソディオ(Sodyo)である。

 

テレビ広告の商品をスマートフォンで購入できるようにした。どんな距離からでもその広告をスキャンし、オンラインショッピングに誘導できるという。

 

QRコードはスマートフォンのカメラを近づけなければスキャンできない。ソディオが開発したのはマトリクスコード。カラーをベースにした技術(Sodyo Color Vertex Points)である。

 

カウチに座ったままテレビ広告をスキャン、屋外ではビルボードの広告をスマートフォンでスキャンすることが可能。ソディオはこの技術の特許を取得している。

Soyssss

2018年5月30日 (水)

メンタルヘルスで攻める銀行

英国のチャレンジャーバンクが次々に新サービスにチャレンジしている。リボリュートは1日だけの保険Pay per Day保険を開発。スターリングバンクは、金融サービスのマーケットプレイスを開設した。

 

モンゾ(Monzo)は、顧客がメンタルなトラブルを相談すれば、個別にカスタマイズしたサービスを提供すると発表した。英国人の4人に1人がメンタルヘルスに問題を抱えているという。

 

その主な原因が負債。メンタルなトラブルを抱えていると、金融状況にもネガティブな影響をおよぼす。英国人の72%がそう回答している。

 

モンゾはここに目をつけた。金融状況を改善すれば、メンタルな健全性も向上する。しかし、顧客はメンタルなトラブルを銀行と共有するだろうか。信頼関係が築ければ、うちわける可能性はある。

Monzssss

2018年5月29日 (火)

GrabがMウォレット開始

東南アジアで配車サービスを展開するグラブ(Grab)が、モバイルウォレットGrabPayを受け付けるリアル店舗を拡充することになった。

 

2017年末、グラブはマレーシア中央銀行から電子マネーのライセンスを取得。GrabPay(グラブペイ)の名称で、配車以外に金融サービスを拡充すると発表していた。

 

今回、マレーシア最大の銀行メイバンク(Maybank)と提携し、モバイルウォレットのβテストを実施することになった。

 

メイバンクは自社マーチャントでGrabPayを受け付ける。逆にGrabPayはメイバンクが推進するQRPayを受け付ける。

 

加えて、メイバンクのインターネットバンキングからGrabPayのウォレットに入金できるようになる。メイバンクの顧客は、乗車やその他のサービスにGrabPayを利用すれば、特典やリウォーズがもらえる。

Grabsss

2018年5月28日 (月)

AT&TがIoTボタン開発

AT&TがWi-Fi不要のIoTボタンをローンチした。LTE-Mボタンというネーミングだ。

 

このボタンを押せば、ワンクリックでさまざまな指示ができる。アマゾンのDash Buttonのようなもの。事実、アマゾンのウェブサービスのサポートを受けている。

 

LTE-MはIoTの通信技術。省エネで安定した通信ができ、万一トラブルが発生した場合でも遠隔で対応できるのが特徴。

 

このネットワークにボタンを接続するため、Wi-Fiは不要なのである。LTE-Mボタンの売込み先は、企業。個人や一般家庭を対象としていない。

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2018年5月27日 (日)

カードブランドの統一QR決済マーク

VisaやMastercardなどのカードブランドが運営する世界標準の規格決定機関EMVCoは、QR決済の統一マークを決めた。

 

EMVCoは2017年にQR決済の標準仕様を決めている。統一マークを決めたことで、いよいよ本格的にモバイルQR決済を推進する。

 

利用者のモバイルQR決済方式は2通り。ひとつはモバイル機器にQRコードを表示し、マーチャントがそれをスキャンする方法。もうひとつはマーチャントが表示するQRコードを、利用者がモバイル機器でスキャンする方法だ。

 

QR決済マークは、モバイル機器のアプリアイコンとしても使える。マークの利用料は無料。シンプルでわかりやすいデザインだ。

Qrssss

2018年5月26日 (土)

ペイパルiZettle買収のうま味

ペイパルが大型買収に動いた。相手はアイゼトル(iZettle)。欧州と南米でスモールビジネス向けmPOSを展開している会社である。

 

買収価格は22億ドル(2,500億円弱)で、ペイパルの買収では過去最高値。買収完了予定は2018年第3四半期。すべて現金での取引となる。

 

ペイパルにとってアイゼトルの買収は、欧州の強化と、リアル世界でのマーチャント獲得に有効。そうなれば世界中のオンラインショップとリアル店舗で、ペイパルの独自モバイル決済を広められる。

アイゼトルの2018年の取扱高見込みは60億ドル、売上は1.65億ドル。まずはトップラインにこれを乗せられる。

Paysss

 

2018年5月25日 (金)

3Dバーチャルアシスタントで投資

フィデリティ投資の研究機関Fidelity Labsは、仮想のファイナンシャルアドバイザーが顧客の質問に答えるサービスを開発した。

 

一般的な音声アシスタントではなく、3DのVRアドバイザーである。

 

まだPOCの段階だが、アマゾンのWebサービスを活用して開発した。VRアドバイザーの名前はCora(コーラ)である。

 

VRヘッドセットをつけてVRアドバイザーと対話すると、データの可視化や、投資のアドバイスをしてくれる。

 

まだ初歩的なレベルなので、動作が不自然。もっとスムースな動きにしてほしいものだ。

Fidesss

2018年5月24日 (木)

ダンスケ銀行がPFMへ投資

デンマークのダンスケ銀行は、Spiir(スピア)に数百万クローネを投資した。1クローネは17.5円だから、数千万円から数億円の投資になる。

 

スピアは2011年創業。デンマークで口座統合サービス(PFM)を提供している。

 

現在利用者は20万人。消費者の利用状況をモニタリングし、固定費を下げるための解決法をみつけてくれると好評だ。

 

スピアは欧州の決済サービス指令(PSD2)の施行に先だち、独自のノルディックAPIゲートウェイを構築している。ダンスケ銀行はここに目をつけた。

Danskssss

2018年5月23日 (水)

LCまたまたスキャンダル

FinTechブームを創出したレンディングクラブがまたまた不祥事を引き起こした。またまたというのは、今回がはじめてではないということ。

 

前回は債権内容を偽って投資家に販売したトラブル。今回は消費者に偽りのメッセージを発信したというスキャンダルである。

 

連邦取引委員会(FTC)は、レンディングクラブは消費者を不正行為や欺瞞的行為から守る連邦法に違反しているとして、訴えたのである。

 

レンディングクラブは利用者に対し、表に出ない手数料はない、と約束していたが、実際には一人当たり数百ドルから数千ドルの手数料をとっていた。

 

申込者に対し、投資家がついているから大丈夫とコミットしたにも関わらず、融資を実行しなかったケースもある。あるいは、二重に約定金額を徴求していた。

 

収益を上げるためにはなんでもする。たとえコンプライアンス違反でも。そんな体質がレンディングクラブにはある。FinTechの魁は、欺瞞と不正が産んだ徒花だったのか。

Lendssss

2018年5月22日 (火)

ドイツ銀行が買収したFinTech

インドのムンバイに本拠を構えるクォンティギュアスソリューションズ(Quantiguous Solutions)が、ドイツ銀行の買収ターゲットだ。

 

欧州で1月13日にスタートしたオープンバンキング。今後世界的潮流になるのは必至である。その市場成長性に目をつけた。

 

ドイツ銀行グループ内のAPI接続が中心となるが、グループ外へのサービス提供も魅力的だ。まずは、ドイツ銀行の法人顧客と、サードパーティ、グローバルのバンキングパートナーを結ぶ。

 

バンキング業務の将来はコネクティビティにかかっている。ドイツ銀行はそうみた。

 

クォンティギュアスは2014年創業のスタートアップだが、インドではYes BankやRBL Bank、National Payments Corporationなど錚々たる面々にソリューションを提供している。

Dtssss

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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