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2018年6月

2018年6月30日 (土)

ペイパルの協調的買収

ペイパルがまたまた買収を発表した。今度のターゲットは、リスクマネジメントのフィンテックだ。

 

その名はシミリティ(Simility)。2014年5月1日の創業で、本社はパロアルト。

 

シミリティはこれまで4回のラウンドで2,470万ドルを調達している。直近のシリーズBラウンド(2017年12月)では、ペイパルも投資家として参加している。

 

この半年間シミリティの詳細を投資家として評価し、今回の買収となったのだろう。買収額は1.2億ドルで、現金での支払いとなる。

 

5月以降、アイゼトル、ジェットロア、ハイパーウォレット、そして今回のシミリティと次々に買収しているが、その狙いは何か。ビルレディ(Bill Ready)COOは、PayPal Storiesで次のように語っている。

 

「(ペイパルが)グローバルコマースのワンストップソリューションになるために、マーチャントに提供できる一連のサービスを強化する協調的な取り組みの一環である」と。

 

協調的な取り組みとは、音楽バンドのメンバー集めのようなもの。マーチャントのコマース拡大のために必要なピースを、買収によって集めているのである。

Paysss

2018年6月29日 (金)

アマゾンワードローブ全米展開へ

2017年にデビューしたAmazon Prime Wardrobe(アマゾンプライムワードローブ)が、全米で展開されることになった。

 

アマゾンは、いよいよ本格的にファッションアイテムへのアクセルを踏む。

 

オンラインでのファッション商品販売には限界があった。肌触りや、着心地、サイズ感などは、実物を試着しないとわからない。

 

アマゾンはこの問題を解決するため、Amazon Prime Wardrobeを開発した。衣料やシューズ、アクセサリーなどをオーダーし、自宅で試着したのち、気に入ったものを買えるというサービスである。

 

規定の段ボール箱に3点以上の商品を選ぶのが原則。気に入らないものは無料で返品できるが、返品用のラベルも同梱されている。返品期間は1週間。支払いは後払いだ。対象はプライム会員である。

Amazonsss

2018年6月28日 (木)

Visaトラブル520万件に影響

6月1日はVisaにとって忘れられない日になるだろう。金曜日の夕刻、欧州で突如システムトラブルが発生したのである。

 

週末を迎え、パブやレストランは多くの客でにぎわっていた。スーパーやグローサリーストアは食品や食材の購入客でごった返していた。

 

そんななか、突如Visaカードが使えなくなったのである。当初は個々人のカードに問題があると疑っていただろう。しかし、多くのVisaカードが使えない、とわかった途端、パニックになった。

 

システムトラブルは10時間にもおよんだ。影響を受けたトランザクションは520万件。そのうち240万件が英国のトランザクションだった。

 

原因はデータセンターのスイッチ。「非常に稀な部分的故障」だと説明している。Visaは金融機関とともに、影響を受けたカード利用者に補償プログラムを導入した。

Visasss

2018年6月27日 (水)

ペイパルの狙い

ペイパルは6月20日、グローバルに支払プラットフォームを提供するハイパーウォレット(Hyperwallet)の買収を発表した。買収額は4億ドル。現金での支払いとなる。

 

買収完了は2018年第4四半期の予定。ペイパルと子会社のブレインツリーは、マーチャントに多通貨決済やローカライズサービスを提供できるようになる。

 

例えば、日本のカメラマンが英国の広告代理店から仕事を受けたとしよう。その場合、請求は日本円で請求する。それをハイパーウォレットがポンド換算して英国の広告代理店へ通知する。

 

英国の広告代理店がポンドで支払うと、日本のカメラマンは円を入手できるというサービスである。

 

ペイパルは5月17日、スウェーデンのmPOS会社アイゼトル(iZettle)の買収を発表。5月29日にはAI予測プラットフォームのジェットロア(Jetlore)を買収している。

Paypalssss

2018年6月26日 (火)

WhatsApp決済100万人の大テスト

インドでメッセージアプリWhatsApp決済のテストが大々的に実施されている。テスト人数は約100万人というからすごい。

 

WhatsApp決済はインドのモバイル決済ネットワークUPIを活用し、銀行口座と連動した決済を開発している。

 

最大のライバルはモバイル決済で急伸したPaytm。創業者兼CEOのビジャイ・シャルマ氏は、WhatsAppのUPI利用はセキュリティリスクがあり、コンプライアンスを遵守していないと非難している。

 

インド中央銀行は、インドでプロセスする決済データはインドでのみ蓄積しなくてはならないとしている。WhatsAppはFacebookのグループ会社。Facebookのデータ利用には問題があると世界中から批判を受けている。

 

WhatsAppはデビットカードの最終6桁とUPIのPINは取得していないと弁明している。が、そのほかのデータはどうなのだろう。Facebookのスポークスマンは、WhatsAppの決済情報は商用目的で使っていないという。

Sss

2018年6月25日 (月)

コンタクトレスでキャッシュレス

ロンドンオリンピックで整備した非接触決済が英国で急伸。コンタクトレスがキャッシュレスを加速している。

 

今や英国人の3分の2(63%)が非接触決済を利用するまでになった。非接触決済が50%を割る年齢層や地域はない。

 

非接触決済のカード発行枚数は1億1,190万枚。2017年の非接触決済件数は前年対比97%の飛躍、56億件になった。2027年には、すべての決済における非接触決済の割合は36%になると予測されている。

 

2017年のデビットカードの取扱件数は132億件。現金決済件数は131億件。件数で現金がはじめてトップの座をデビットカードに明け渡した。英国のキャッシュレスはコンタクトレスで進む。

Uksss

2018年6月24日 (日)

仮想通貨は大惨事を引き起こす

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、インターネットを破壊し、環境を破壊する大惨事を引き起こす。

 

そうレポートしたのは国際決済銀行。もし日常の決済が仮想通貨に取って代わられることがあれば、という前提で、上記のコメントを発表した。

 

そのレポートとは年次経済報告書(Annual Economic Report)。民間の仮想通貨(電子トークン)の基盤となっている分散型テクノロジーは、信頼性の高い法定通貨に代わるものではないと述べている。

 

BISはビットコインを支えているブロックチェーンソフトで、現在決済システムで使われている数兆件のトランザクションを処理するとどうなるかを試算した。

 

その結果「楽観的な前提でも、分散台帳は数日でスマートフォンの記憶容量をはるかに上回り、数週間でPCの容量を超え、数カ月でサーバーの容量を超える」。

 

複数の分散台帳がフルスロットルで作動すれば、関連する通信量によって、インターネットが停止する恐れもある、と警告している。

Crypssss

2018年6月23日 (土)

ノルウェー電子通貨発行か

各国の中央銀行が電子通貨(CBDC)の発行を検討しているが、ノルウェーもそのひとつ。

 

ノルウェーはキャッシュレス先進国。現金を利用している人は、人口のわずか6%だけ。

 

ノルウェーの中央銀行ノルゲスバンク(Norges Bank)は、この現金を駆逐するために、電子通貨の発行を計画。55ページのレポートにまとめた。

 

その結論は???

Norwaysss

2018年6月22日 (金)

Venmoがウェブサービス閉鎖

モバイル送金決済のVenmoは、ウェブサービスVenmo.comを閉鎖することになった。利用者にEメールで通知している。

 

モバイルアプリに集約するためである。これまでは、ウェブからも送金や送金リクエストができていたが、これを廃止する。

 

なぜモバイルアプリに集約するのか。コスト削減ではなさそうだ。銀行主導のモバイル送金決済Zelleの厳しい追い上げに対抗する措置なのだろうか。

しかし、Zelleが理由とは考えにくい。顧客数を増やす観点からすると、ウェブチャネルの閉鎖はあり得ない。本当の理由は、送金にまつわる本人確認をもっと厳密にするためであろう。

Venmophaseout

2018年6月21日 (木)

アイルランド個人間送金無料に

英国の西隣りにあるアイルランドの人口は460万人、成人は約380万人だ。そのうち約100万人がPayPalを使っている。浸透度は高い。

 

そのPayPalがアイルランドでの個人間送金決済手数料を無料にした。これまでは、送金額の3.4%プラス35セントをもらっていた。

 

なぜ無料にしたのか。それはSEPA Instant Credit Transfer(単一ユーロ決済圏即時送金)の影響だ。SEPA加盟の34カ国で、最大15,000ユーロ(約200万円)の銀行口座送金が可能。10秒以内というスピード送金だ。

PayPalは単一ユーロ決済圏即時送金への対抗上、無料にせざるを得なかったようだ。

Payssss

【NCBよりお知らせ】

  • New Payments Report 2016
    2016年5月3日発行
    『New Payments Report 2016
    激変する決済風景』
    モバイルやすべてのモノがインターネットに繋がるIoT。
    決済ネットワークは無線を中心としたものになり、国際ブランドに依存しない、オープンな独自決済ネットワークがつぎつぎに登場している。
    今後の決済ビジネスにどんな影響があるのか。
    2015年のトピックス、2020年の風景予想、事業者の戦略など、サービスの予測や開発のヒントになる重要な要素を網羅した。

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